出版社内容情報
ある日突然、スプーンくらいに小さくなってしまったおばさん。それでもあわてず家事を見事にやってのけます。北欧のユーモラスな絵本。 5才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
279
アルフ・プリョイセン文。この人はノルウェイの生まれ。ビョーン・ベルイの絵。こちらはドイツ生まれで、スウェーデンで美術を学んだ人。原語は訳者が大塚勇三なのでスウェーデン語か。この「スプーンおばさん」は人気のシリーズらしい。これが第1巻のように見える。お話は、ある日突然スプーンくらいの大きさになってしまったおばさんのつぶやき魔法を描く。おばさんに固有名詞が与えられないことと、変身しても全く驚かないのは特徴的。絵は、服もキッチンも食器も背景も、ことごとくスウェーデン風なのが楽しい。2024/02/11
優希
90
面白かったです。ある日突然小さくなったスプーンおばさん。でもスプーンおばさんはそんなことにもへこたれず、色々機転を利かせて乗り切るのがたくましかったです。ネズミや犬、挙げ句の果ては自然や道具にまで手伝わせて家事をやりきるのが凄い。お願いをするというより、命令しておばさんは見ているだけというのが強かですよね。何も知らないおじさんの暢気さがまたいい味です。2016/03/13
masa@レビューお休み中
83
スプーンおばさんの話しは知っているはず…。でも、読んでも全然内容を思い出すことができなかったんですよね。こんな奇抜な物語でしたっけ！？ある日、起きたらおばさんはティースプーンくらいの大きさになっていました。しかし、体は小さくなってもやることがいっぱいあるのです。掃除、皿洗い、洗濯、料理…たくさんの家事をひとりでやらなくてはいけないのです。さぁ、大変と思いきや…。動物や自然を脅したり、けなしたり、ほめたりしながら、どんどん家事をこなしているスプーンおばさんを見ていると魔女みたいと思ってしまうんですよね。2013/05/19
はる
55
アニメのスプーンおばさんは優しい感じだったけれど、原作のおばさんはちょっと強気で、動物たちに有無を言わさず命令する。風や太陽まで手玉に取ってしまうのには笑ってしまいます。おばさんの逞しさに感心するけれど、アニメの優しい雰囲気の方が好きだな。お昼にパンケーキを30枚も！こういう食べ物の描写は子供が喜びそう。2023/11/17
ベーグルグル （感想、本登録のみ）
50
児童書は読んでいたけれど、絵本を偶然見つけ手に取った。やはりアニメと違って、児童書も絵本のスプーンおばさんはちょっといじわるに見えてしまう。機転を利かせて他力本願で物事を勧められる才能はちょっと羨ましい(笑)。2020/09/12
