選択と捨象―「会社の寿命10年」時代の企業進化論

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選択と捨象―「会社の寿命10年」時代の企業進化論

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023314191
  • NDC分類 335
  • Cコード C0034

出版社内容情報

【社会科学/経営】市場の力を活用すれば、日本は再生できる! JAL、ダイエーなど、企業再生の修羅場を知り尽くした著者が、ブラック企業・ゾンビ企業の淘汰から始まる日本再生の処方箋を説く。真の改革のチャンスは危機の最中か直前にしかやってこない。

内容説明

「捨てる決断」ができるリーダーになれ!JAL、カネボウ、ダイエー、鬼怒川温泉、福島交通など―企業再生請負人が教える、「若くて小さい会社」にしかできないこと、「古くて大きい会社」だからこそできること。

目次

序章 栄枯盛衰は企業の宿命
第1章 会社がつぶれると、なぜ雇用が生まれるのか
第2章 「企業」がなくなっても、「事業」はなくならない
第3章 「偉大な創業者」がいる会社が安泰とは限らない
第4章 継続すべき事業かどうかは「市場」が決める
第5章 地方企業の再生から学ぶ―労働力が不足している「地方」には未来がある
第6章 会社も、人も、進化し続けるものだけが生き残る

著者等紹介

冨山和彦[トヤマカズヒコ]
経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO。1960年生まれ。1985年、東京大学法学部卒。在学中に司法試験合格。1992年、スタンフォード大学経営学修士(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、コーポレイトディレクション代表取締役を経て、2003年の産業再生機構設立時に参画しCOOに就任。解散後、2007年、IGPを設立。現在、オムロン社外取締役、ぴあ社外取締役。経済同友会副代表幹事、財務省・財政投融資に関する基本問題検討会委員、内閣府・税制調査会特別委員、文部科学省・国立大学法人評価委員会「官民イノベーションプログラム部会」委員、経済産業省・「稼ぐ力」創出研究会委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

79
「選択と捨象」という題名がユニークですが、これには著者の考え方が反映されているようです。「選択と集中」とよく言うが、「選択」したうえで選ばれなかった事業や機能を「捨てる」ということでこのような題名になったようです。産業再生機構のCOOを務めた経験から「カネボウ」、「ダイエー」、「JAL」などの実例を詳しく説明してくれます。最後に大学教育での「実践的な職業教育」、高等教育でのアカデミックスクールとプロフェッショナルスクールの「二山構造」ということを考えるべきである、というのは考える価値あるものだと思います。2015/09/14

Hiroo Shimoda

9
何を捨てるのか、いかに捨てるのか。合理✖️情理の両方の能力が必要。納得感ある。外部から働きかけると合理は使えるが情理が使えないんだよな…2021/04/13

雲をみるひと

9
実例を交え企業再建を論じたもの。初出が一般紙連載ということもあり、各事例において詳細な記述まで踏み込まれていない印象はあるが、事業単位で捉える考え方はよく解説されていると思う。2020/05/28

Kentaro

4
ダイジェスト版からの要約 当時41歳の知識賢治氏が2004年5月、カネボウから離れて発足したカネボウ化粧品の社長に就任。振り返ってみると、カネボウの再建にとって、若いトップを内部昇格で化粧品会社の社長に就任させたのは大きな転換点だった。赤字の繊維部門から切り離した事もあり、「頑張れば自分たちに返ってくる」という組織に転換していった。「捨てる」決断はボトムアップでは出来ず、トップリーダーの判断だ。「やるべきこと」と「やれること」、「やりたいこと」。の3つがシンクロすると、組織はすごい勢いでドライブがかかる。2018/04/19

halaryo@いつもココロに青空を

3
★★★★★ カネボウ、三井鉱山、ダイエー、JALなどの企業再生を手掛けた再生のプロが語るカイシャではなく、事業を軸に経営のあり方が分かる一冊。 企業経営において大事な事は、あれもこれも(多角化)ではなく、「あれかこれか」(選択と捨象)。 「あれかこれか」を選択する場合は、将来世代から見てどちらが好ましいかを基準に決めていくしかない。 グローバル企業とローカル企業の二極化の考察も面白い。グローバル規模で戦うか、地方で密度高く戦うかの二択しかない。 #今日の一冊 #選択と捨象 #冨山和彦2019/10/08

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