AKB48の経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023308725
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0033

内容説明

AKB48はデフレ不況が生み出した?「おニャン子クラブ」「モーニング娘。」のビジネスモデルとは何が違う?AKB48がもたらす「心の消費」とは?芸能界と日本型雇用システムの関係は?アイドルも地産地消の時代を迎えた?人気アイドルグループ「AKB48」を題材に、韓流ドラマやマンガなどにも造形が深い異色の経済学者が日本経済を読み解く。

目次

第1章 不況に強いビジネスモデル
第2章 デフレ不況で増殖する「心の消費」
第3章 全国的に認知された「おたく市場」
第4章 大相撲とAKB48と日本型雇用
第5章 アイドルグループの経済分析
第6章 「ローカル」か「グローバル」か
第7章 アイドル高年齢化のその後―

著者等紹介

田中秀臣[タナカヒデトミ]
1961年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科単位取得退学。現在、上武大学ビジネス情報学部教授、社会資本整備審議会委員、デフレ脱却国民会議呼びかけ人。専門は経済思想史・日本経済論。「リフレ派」経済学の代表的な論客として、各メディアで積極的な発言を続けている。『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2004年)で第47回日経・経済図書文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

85
AKB48を経済学的に分析するのはいいんだけど、途中でデフレの理由を「日本銀行の気合いが足らん!(=もっと市場にカネを供給せなあかん)」とおっしゃってるところが、、、。5年前の本やし、そのへんはしゃーないんかなぁ。2015/05/22

壱萬弐仟縁

26
木曜日の夜、SKEのラジオを聴く機会があった。地域ブランドとも言える展開も地域創生に彼女らはどう活かせるのかと思われる。大相撲とAKB48のシステムに共通点は多い(13頁)。ターゲットは若くて収入の低い〝おたく〟たち(22頁~)。特に、中年男性が彼女らに熱を上げるのは、少子化に帰結するのではないかとも思われるほどである。会いに行けるアイドル(32頁)。これにつけこんだ犯罪者が出たのは寝耳に水だったと思われる。100年を経過した宝塚と共通する面もあるようだ(44頁~)。  2014/10/12

izw

11
AKB48について、経済学者から見た、経営的視点、運営的視点、マーケティングからの解説です。中元康が1980年代にプロデュースしたおにゃん子くらぶが短命だったの比べ、AKB48が国民的アイドルとして続いている理由がよく分かります。雇用形態については、AKB48と大相撲が似ているというのも意外です、納得できます。2015/01/23

anco

10
AKB48について経済学の立場で考察した一冊。AKB48は「心の消費=デフレカルチャー」を象徴する存在。デフレカルチャーを背景に、収入の低い若者をターゲットとし、「心の消費」とよばれるような消費者が低コストで精神的な充足を得られるタイプの消費形態を基盤としている。そして低価格戦略をとることで、堅い売り方を実現している。他には、アイドルはインサイダーとアウトサイダーの差が大きい職種であること、AKBは大相撲と似ている点が多々あること、集団で売り出す手法は、リスク分散の意味を含むことなどが説明されていました。2015/03/19

yamikin

5
webで流通されているようなレベルのAKBの情報を組み合わせてコピペした毎年量産される「早い者勝ち」ビジネス書の典型。三流大学一年生の手抜きレポートレベル。半年後にブックオフに並ぶ姿が容易に思い浮かぶ。売れている商品を分析した(ことになっている)本を出せば「勝てば官軍」的分析にもかかわらず書店に平積みされてしまう「大衆支配の時代」(byオルテガ)。こんな内容でもAKBを知らない読者には興味深く読まれてしまうのがまた悲しい。秋元康とAKBのメンバーがかわいそう。誰か早く優れた分析本を出して欲しい。悲壮感。2010/12/22

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