朝日新書<br> でたらめの科学―サイコロから量子コンピューターまで

個数:
電子版価格
¥850
  • 電書あり

朝日新書
でたらめの科学―サイコロから量子コンピューターまで

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月20日 05時30分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022951045
  • NDC分類 417.6
  • Cコード C0204

出版社内容情報

「乱数」は、規則性がなく、まとめられない「でたらめ」さに真価がある。どれだけ完璧な「でたらめ」な乱数が作れるか、サイコロに始まりコンピューターを駆使しての研究が長年続けられてきた。その乱数は、プロ野球のサイン、核融合、人工衛星の設計など、ありとあらゆるところに応用されている。乱数の理論から応用、将来の展望まで幅広く取材した科学ルポ。第1章 でたらめをつくる でたらめづくりの歩み/コラム疑似乱数と物理乱数/史上最速のサイコロ/「1+1=0」の異世界にて/円周率は乱数なのか/世界記録を目指した第2章 でたらめをつくる 真実に迫るでたらめ/情報を守る乱数/乱数を売る・操る第3章 でたらめの未来 1000兆個の乱数で/コラム準乱数/物理乱数の夢/進化する乱数 など

内容説明

規則性が見つからない、なんのルールも特徴もない数の並び「乱数」。でたらめだからこそ価値があり、でたらめぶりが重宝がられる摩訶不思議。くじ引き、工業製品の品質管理、コンピューターのゲーム、世論調査、情報セキュリティーそして新型コロナウイルスの治療薬開発…わたしたちは、日々でたらめな数の並び=乱数のお世話になっている。身近なのに奥深い「でたらめワールド」を探検してみよう。

目次

第1章 でたらめをつくる(でたらめづくりの歩み;世界最速のサイコロ;「1+1=0」の異世界にて)
第2章 でたらめをつかう(真実に迫るでたらめ;情報を守る乱数;乱数を売る・操る)
第3章 でたらめの未来(1000兆個の乱数で;物理乱数の夢;進化する乱数)

著者等紹介

勝田敏彦[カツダトシヒコ]
1962年、兵庫県生まれ。朝日新聞東京本社科学医療部次長。京都大学理学部卒、同大学院工学研究科数理工学専攻修了。89年朝日新聞社入社、週刊朝日編集部、東京・大阪の旧科学部、米CNN派遣、アメリカ総局員、メディアラボ室長補佐、ソーシャルメディアエディターなどを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

61
コンピュータ暗号からプロ野球まで、乱数という「デタラメ」を知れば、数の世界の奥深さが見えてくる。この数十年の計算技術の進歩とともに、乱数の必要性は増していて、とうの昔に人間の手作業で作れるような世界ではなくなった。本当に規則性のない数の並びが、実は無理数をもってきても難しく、平方根はダメ、何と自然対数の底eもダメ、となると……? 本当にそうなのかと言われると、無限という壁につきあたる。しかし無理数の世界は実は具体的な10進表記以外に表現できないという乱数の候補が、それこそ無数にあるはずだと思うのだが?2020/12/19

禿童子

38
「乱数」つまり「でたらめな数字」についての朝日新聞科学部記者のレポートだけあって、数学の素養がない私でも最後まで興味を失わずに読み通せた。サイコロの出目に偏りがあるように乱数を人工的に作るのは意外に難しい。電気ノイズなどから乱数を生成する物理乱数、アルゴリズムを使ってコンピューターで作る疑似乱数の概念を本書で把握できた。インターネットのログインにも乱数が使われるなど、IT技術の根幹を支えている。量子コンピュータの最初の用途は乱数生成。コロナ治療薬の臨床研究で話題のランダム化プラセボ対象比較試験にも乱数が!2021/04/10

inami

23
◉読書 ★3 「でたらめな科学」と思い込み読んでみたのですが、「でたらめな数(乱数)」のお話でした。「乱数」は、世論調査、コンピューターゲーム、情報セキュリティ分野、プロ野球のバッテリーのサイン交換に使われていたこともあったりと用途は幅広い。ただ、質のいい乱数を作るのは一苦労とのことで、2008年に内田教授は「レーザーカオス乱数」で1秒間に17億個発生させるという世界記録をつくったが、今では毎秒1兆個つくられるとのこと。他に地球に太陽をつくる研究や量子コンピュータの話もあり、そこそこ面白かったです。2020/12/16

P.N.平日友

12
乱数にまつわる話題を一般向けにした読み物。数式は少なめ。ただ簡単ではない内容である。研究者に取材をして臨場感がありワクワクする。乱数生成にまつわるドラマから始まり、量子コンピュータでしめくくっている。普段意識しないけれど、乱数を身近に感じれた気がする。2021/01/11

jackbdc

10
乱数列の魅力が少しだけわかった気がした。私は勘違いしていた。乱数列を取扱う事が面白いのではなく、”美しい”乱数列を取扱う事に数学者は惹かれという事を初めて知った。シンプルさや分かり易さに挑む行為はまさに数学的である。印象に残った点3つ、1.良い乱数:以下の2つの条件を満たすもの①これまで出た数値がバラついている、②次の桁で出現する数値の発生に規則性がないこと。2.パイ(円周率):相当に出来の良い乱数列であると知り驚く。3.暗号の解読:英語の文字ずらしは出現頻度により簡単に解析できると聞いて目から鱗。 2021/11/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17063106
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。