出版社内容情報
「乱数」は、規則性がなく、まとめられない「でたらめ」さに真価がある。どれだけ完璧な「でたらめ」な乱数が作れるか、サイコロに始まりコンピューターを駆使しての研究が長年続けられてきた。その乱数は、プロ野球のサイン、核融合、人工衛星の設計など、ありとあらゆるところに応用されている。乱数の理論から応用、将来の展望まで幅広く取材した科学ルポ。第1章 でたらめをつくる でたらめづくりの歩み/コラム疑似乱数と物理乱数/史上最速のサイコロ/「1+1=0」の異世界にて/円周率は乱数なのか/世界記録を目指した第2章 でたらめをつくる 真実に迫るでたらめ/情報を守る乱数/乱数を売る・操る第3章 でたらめの未来 1000兆個の乱数で/コラム準乱数/物理乱数の夢/進化する乱数 など
内容説明
規則性が見つからない、なんのルールも特徴もない数の並び「乱数」。でたらめだからこそ価値があり、でたらめぶりが重宝がられる摩訶不思議。くじ引き、工業製品の品質管理、コンピューターのゲーム、世論調査、情報セキュリティーそして新型コロナウイルスの治療薬開発…わたしたちは、日々でたらめな数の並び=乱数のお世話になっている。身近なのに奥深い「でたらめワールド」を探検してみよう。
目次
第1章 でたらめをつくる(でたらめづくりの歩み;世界最速のサイコロ;「1+1=0」の異世界にて)
第2章 でたらめをつかう(真実に迫るでたらめ;情報を守る乱数;乱数を売る・操る)
第3章 でたらめの未来(1000兆個の乱数で;物理乱数の夢;進化する乱数)
著者等紹介
勝田敏彦[カツダトシヒコ]
1962年、兵庫県生まれ。朝日新聞東京本社科学医療部次長。京都大学理学部卒、同大学院工学研究科数理工学専攻修了。89年朝日新聞社入社、週刊朝日編集部、東京・大阪の旧科学部、米CNN派遣、アメリカ総局員、メディアラボ室長補佐、ソーシャルメディアエディターなどを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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