内容説明
博物戦鑑―それは、海の果ての「古の驚異」を探る、海軍の大型帆船だ。海が苦手な新米少女騎士ティセルは、国王の命を受けてその船に乗り組むことになった。使命は、天真爛漫(過ぎる?)通訳の少年、ジャムの護衛。頼りになるはずの青年艦長に率いられ、アンヴェイル号は大海原に乗り出す。だが行く手には敵国の軍艦が…。最強の構想でおくる、海洋冒険ファンタジー、いよいよ開幕。
著者等紹介
小川一水[オガワイッスイ]
1975年岐阜県生まれ、愛知県在住。1993年、スペースアクション中編『リトルスター』で集英社からデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
29
帆船冒険譚、ファンタジー小説、読んでいて楽しい。2018/04/18
miroku
17
アルゴ探検隊みたいな感じかな。ちょっとライト過ぎるかも。2016/10/30
F
12
小川氏はっちゃける。趣味全開!かっこかわいい少女騎士(AGI-VIT低DEX片手剣騎士)を帆船に乗せてみる!「騎士」と「帆船」、時代は違うがなんとかしてみた!がこの本(だと思う)。「絶対領域」について力説する王が出てきたりと、割とやりたい放題なものの、砲戦、遭難、未知との遭遇などお約束は外さない海洋冒険ファンタジー。素直に面白い。ティセルとジャムの今後が気になります。と、思ってたら、まさかのシリーズ物。「天冥」と同時展開だけど、こっちは肩の力が抜け加減が絶妙、楽しみなシリーズが増えました。2010/03/19
ヤギ郎
11
目を通すことを目的に、ハイペースで読んだ。『天冥の標』の作者である小川一水による、帆船ファンタジー。人間(人類族)以外の種族も登場し、やや込み入った設定になっている。平和な時代が訪れ、軍艦帆船は探索用帆船に改造される。それに乗り込んだ主人公の新米少女騎士ティセルは海が苦手である。護衛対象である少年ジャムとの楽しい会話を繰り広げながら、大海原を探検する。一昔前のライトノベルといえばいいのか……ちょっと読みにくかった。2020/02/22
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
10
ファンタジーというよりもSFテイストが強い気がするのは、以前この作者の小説で読んだ「導きの星」を引きずっているからかもしれない。それにしても、まだこの星の全体像が地理的につかめないです。ちなみに、帆船ものというと私の中で一番は『海皇紀』だったりします。まぁ、なんにしても次巻が楽しみです。2010/12/19