内容説明
隼人はかつて、異世界に召喚された勇者だった。同じ境遇の仲間たちと共に魔物たちと戦い、帰還してから2年。かつての仲間による復讐が始まった時、隼人が感じたものは恐怖ではなく歓喜だった。なぜなら、それこそが退屈な日常から素晴らしい非日常の世界へ再び飛び込むチャンスに他ならないからだ…。ライトノベルの常識をひっくり返す、ダークサイドヒーロー登場。
著者等紹介
秋口ぎぐる[アキグチギグル]
1976年生まれ。創作集団グループSNE所属。『並列バイオ』で第10回ファンタジア長編小説大賞・審査員特別賞を受賞。本名である川上亮名義の作品『ラヴ☆アタック!』(角川書店)で第1回カドカワエンタテインメントNEXT賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こた。
2
異世界に召喚されて勇者になった少年が、現実社会で腐っていた。そんな時、異世界の「大使」が魔法を持ち込んだ。さぁ!って盛り上げって行く感じの小説じゃない。在りし日の回顧録といった内容。もっと続くといいな。ただ、あとがきの持ち上げ方はやりすぎだと思う。紹介されてる作品をほとんど全部読んでる自分としては言いたい意味はわかるけど。2012/08/04
ぽに
1
異世界転生から戻ってきた後という珍しい設定。しかも主人公は、異世界で一緒に戦った女の子から「真っ先に死ね」と言われるような男。非日常を求めたり、そちらの世界を求める気持ちはなんとなく分かる。ちょっと厨二病こじらせてるくらいならいいけど、彼の場合は手段や思考がクズ。頭の回転が速い割には抜けてるというか、簡単に言えば子供。え、どうなったの?という部分もあるので、若干消化不良な感が残った。2020/07/14
akiu
1
「冒険が終わった後」の話。舞台設定と、全体的に押さえ気味で思わせぶりな文章が、「摩陀羅 天使編」みたいだなぁと思いながら読みました。主人公は異世界に魅せられ性格が歪んでしまったのか、もともと歪んでたのか…。その辺の人物像の形成過程が描けてないので、(作者の)悪趣味が前に出ただけのように感じられてしまったところは残念です。秋口さんらしい、面白い着眼点だとは思います。2013/09/11
jingi
1
ファタンジー帰還兵問題。数多ある異世界冒険物の中でこういう輩が居ても良い。語り口や描写は淡々としていて読み物としてのカタルシスはあんまりない…が、本で書かれてる以外でも物語が続いてそうな感じがして嫌いじゃない。2013/04/25
p-こ
1
主人公のすかした性格を文章で表わしているんだろうけど、中途半端。中身がありません。なにより解説で絶賛している意味がわかりません。2011/04/22