内容説明
幻獣・キマイラの腕は、いつ、どこから…!?己の内の「獣」を目覚めさせた二人の青年、久鬼麗一と大鳳吼。久鬼は背に翼を生やし、いずこへか去り、大鳳の容姿は、もはや四肢で走るにふさわしいものになってしまった。そもそも「キマイラ」と何か。その実態を解かずして、二人は救えない。だが、なんと、その腕が、麗一の「父」である久鬼玄造のもとにあったのだ。語られる真相。時代と舞台を変えて、物語はさらに深く広がる。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、神奈川県小田原市生まれ。東海大学卒業。77年『カエルの死』でデビュー。89年『上弦の月を喰べる獅子』で、第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。日本SF作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐうぐう
23
「梵天変」と「縁生変」を収録したソノラマノベルズ版『キマイラ』第7巻。「梵天変」の終盤で久鬼玄造の若かりし頃に物語は移る。続く「縁生変」では、若き玄造が手にする橘瑞超の手記へと、さらに物語は移るのだ。過去の過去が語るのは、キマイラとは何か、ということだ。「縁生変」においても、その過去の過去はまだ終わらない。たぶん夢枕獏は、たっぷりと枚数を要して過去の過去を書こうと決意したこの時点で、『キマイラ』を生涯小説にしようと覚悟したのではないか。(つづく)2018/03/17
viva
1
昔話が盛り上がってまいりました2020/06/17
hana
1
微妙なところで終わってしまった。次巻読み始めるまでに覚えている自信がない。2017/10/06
沙絃亞樹
1
九鬼玄造の過去語り。ここまで壮大な話になるとは、奥深くて興味深い。それにしても早く、現代に戻ってこないかな。次巻も楽しみである。2015/05/23
やま犬
1
間垣一族は素敵だ…2012/06/21