出版社内容情報
毎日の睡眠不足が借金のように蓄積していく睡眠負債。仕事などの活動の質が落ちるばかりか、がんや認知症といった命に関わる病気のリスクが高まってしまう可能性があるという。どう予防・対策すればいいか? 大反響テレビ番組の新書化。
内容説明
毎日1、2時間というわずかな睡眠不足が、借金のように積み重なっていく「睡眠負債」。仕事や家事など日々の生活の質を下げるだけでなく、重大事故の原因となったり、がんや認知症といった命にかかわる病気のリスクを高めたりすることも。この現代社会の新たな脅威をどう予防、対策すればよいのか?25万人大調査の結果と最新研究の取材をもとに迫る。
目次
第1章 睡眠負債の脅威―「大調査!」で明らかになった日本人の睡眠負債
第2章 減り続けている日本人の睡眠時間
第3章 睡眠負債と日常生活―寝不足がもたらす重大事故のリスク
第4章 命にかかわる睡眠負債―高まる認知症・がんのリスク
第5章 しっかり眠って生産性UP!―企業で始まった睡眠負債対策
第6章 睡眠負債はこうすれば返せる!―快適な睡眠のための極意
第7章 睡眠の疑問すべて解決!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
333
本書を読むと短時間睡眠が如何に負債の様になって身体を蝕むのかがよくわかる。あまり夜更かしせずに7〜8時間睡眠を取ろうと思った。確かに睡眠時間が多い日はよりスッキリする事は経験的に分かっているけど、中々時間が取れないなぁ。しかし著者的にはNHK新書で出さずに朝日新書から出ているところが、何かあったのかな?2018/05/13
kinkin
91
2017年6月に放送されたNHKスペシャル「睡眠負債が危ない”ちょっと寝不足”が命を縮める」をもとにした本。睡眠負債という言葉をよく耳にする。逆に睡眠貯蓄というものはないようだ。寝溜めというのは効果があまりないということ。ショートスリーパーという人は200人に1人くらい存在するということ。カフェインやお酒は眠りによくないことは最近常識。寝子は育つというのは本当。なにより睡眠不足は万病の元、私は8時間は毎日寝ています。2019/07/26
へくとぱすかる
89
寝不足が個人の健康をそこなうだけではなく、社会的にも大きな損失であること。長時間労働の弊害が長い間語られ続けて、ようやく重い腰が上がろうとしている。現代日本の病理として、「睡眠負債」という名前で知られはじめたが、解決には社会構造の見直しが不可欠だという意見に賛成したい。個人的な心がけ程度ではどうにもならない部分こそ、何とかしてほしい。個人の健康を守るための睡眠法も書かれているので、大いに参考にしたい。2019/10/06
yomineko@猫と共に生きる
75
ずっとショートスリーパーだと思っていたら年とともに睡眠時間が増えるという世間の常識とは逆行状態。多分疲れてるのと学生時代は単に若さで乗り切っていただけ。負債という言葉に抵抗を覚えるも怖い。寝る前スマホ駄目なので昨夜から止めた。読書も眠くなる様な難解な本が良いらしく文庫で探す予定wワクワク本は駄目ですね。蛍の光窓の雪という儒教の影響を受けた韓国はもっと睡眠時間が少ないらしい。2022/11/20
Tadashi_N
34
睡眠不足の蓄積が睡眠負債。返済は体内時計への影響を最小限にするため、徐々にする。生活改善の必要性あり。2020/09/21