朝日新書<br> Suicaが世界を制覇する―アップルが日本の技術を選んだ理由

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朝日新書
Suicaが世界を制覇する―アップルが日本の技術を選んだ理由

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022737168
  • NDC分類 686.51
  • Cコード C0233

出版社内容情報

アップルが金融業界を牛耳ることを意味する、iPhoneに搭載されたSuica。「決済三国志」を描き出すビジネスドキュメント。

内容説明

アップルはいったい何をする気なんだ?―脱ガラパゴスに挑んだ起死回生の物語。2001年にJR東日本によって誕生したSuica。発行枚数約6000万枚を誇る国内無敵のIC乗車券/電子マネーも、高性能すぎたがゆえにグローバル化の波から取り残されつつあった。復活を賭けて挑んだのは、iPhoneへの搭載。熾烈な交渉のなかで、アップルに扉を開かせた切り札とは?銀行・クレジット会社・IT企業が覇を競う次世代決済戦争において主役に躍り出たSuica、その復活の軌跡を追う!

目次

プロローグ iPhoneにSuicaが載った日
第1章 日本初のIC乗車券Suica誕生
第2章 Suica躍進 エキナカ戦略と相互利用の拡大
第3章 翳りゆくSuica ガラパゴスという汚名
第4章 起死回生!アップルペイ上陸
第5章 黒船襲来に揺れるクレジットカード業界
第6章 確立されるアップル幕藩体制
第7章 電子決済三国志 グーグルとVISAの逆襲
エピローグ 世界に広がる「Suica経済圏」

著者等紹介

岩田昭男[イワタアキオ]
1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院修士課程修了。月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活躍するジャーナリスト。セミナー講師も数多く務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

39
JR東日本とソニーが開発したSuicaが国際規格となりiPhoneに導入されるまでの内幕。自動改札の保守コストを下げるところからSuicaは着想され、西日本のICOCAやPiTaPaなど他社のICカードと相互利用が可能な交通系ICカードの標準となり、さらなる成長を目指してApple社と提携。Suicaの規格「Felica」は非接触ICTカードの国際規格である「NFC」に認められます。 本書で読んでおきたいのは第1章から第3章まで。第4章以降は業界の動向や著者の願望などで間延びしている感があります。2020/11/13

リキヨシオ

27
カードを当てるだけで改札を通過!当初はミスっていきなり改札が閉まらないか?情報漏洩は大丈夫か?と思ったが慣れてくると便利!01年から使用が開始されたICカード乗車券「Suica」は「検出→認証→読み取り→記録」の情報処理を0.1秒行い、1分間で60人の改札通り抜けが可能。しかも「エキナカ」戦略やアップルペイにも対応して日本を代表するICカードになった。しかし世界的にはまだまだマイナー。アップル、グーグル、VISA…次世代の決済の盟主の座を巡る「決済三国志」はどんな結末を迎えるのか?興味深く見守りたい。2017/09/05

zoe

20
非接触系高速決済システムの肝FeliCa。SONY開発。日本発の交通機関を中心とした決済の根幹。国際規格構築時に主張が足らず、出遅れた様子。携帯電話一つで済む時代。その裏側での競争がざっくり簡潔にわかる。そうは言っても、2017年の本なので、2020五輪が節目になっているし、ニューノーマルな前提もない。以前の議論はこうでしたというリファだと思います。クレジットカード情報の延長気味。サブタイトルからすると個人的には技術や制度情報がもっと欲しい感じ。2021/09/20

hk

20
ごはんを食べながらなにやらモグモグいっているような書籍だ。 その心は「何を云ってるのかわからない」である。 一般人はクレジットカードのからくりからしてよくわかっていない。だが本書においてそれらは予備知識として読者の頭にあるものとして論を進めていく。ここに落とし穴がある。専門家と素人の情報の非対称性はことのほか大きいのだ。だから素人は本書を読んでも偉そーな坊さんが講釈を垂れているようにしか聞こえない。新書とは一般人に対し専門家が噛んで含めるように説明することを旨とする。 そのことを肝に銘じた方がよい。  2018/10/07

よしよしニャンコ

17
SuicaがiPhoneに搭載されるようになったといっても、私個人の生活スタイルや日本社会の現金消費等の潮流が変わったとも思えない。しかし、こうしてSuicaの歴史を冷静に振り返ると、事の意義の重大さに思い当たる。JR東日本の一部門が考案したシステムが、世界中に輸出される可能性が出てきた。また一方でそれは、Appleに認められた故という部分が大きいようだ。今後、日本の主要な企業でさえもAppleやGoogleの傘下に取り入らなければ立ち行かなくなってしまう日が来るのかもしれないと思うと、暗い気分にもなる。2017/06/27

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