出版社内容情報
【文学/日本文学評論随筆その他】いまや大学生の半数以上が奨学金を借りている。多い人は700万円もの借金を抱え、卒業後に返済で困窮する。授業料が高く親世代の収入が減ったため、子世代は奨学金とバイトが頼みの綱。「ブラックバイト」と命名した著者が奨学金問題の本質と解決策に初めて迫る。
大内裕和[オオウチヒロカズ]
内容説明
学びたい若者を助けるはずの奨学金の中身は有利子貸与が多く、実態は教育ローンそのものだ。そんな名ばかり奨学金の返済が、卒業後に否応なしにのしかかる。結婚できない、子どもを育てる余裕がない―こんな若者の姿にこの国のかたちが集約されている。次世代を苦しめて未来が開けるのだろうか?ブラックバイトに光を当てた著者が、解決策を含め奨学金問題を正面から取り上げる。
目次
第1章 この30年で大きく変わった大学生活
第2章 なぜ奨学金を借りなければならないか
第3章 奨学金を返せないとブラックリストに
第4章 奨学金返済で「結婚」「出産」「子育て」できない
第5章 学費と奨学金制度の過去から現在
第6章 奨学金をめぐる改善の動き
第7章 奨学金制度―当面の改善策
第8章 奨学金制度の抜本的改革が必要
著者等紹介
大内裕和[オオウチヒロカズ]
1967年神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程をへて、現在は中京大学国際教養学部教授。専門は教育学・教育社会学。「奨学金問題対策全国会議」共同代表。2013年に「学生であることを尊重しないアルバイト」のことを「ブラックバイト」と名づけて、社会問題として提起する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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