朝日新書<br> 第四の消費―つながりを生み出す社会へ

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朝日新書
第四の消費―つながりを生み出す社会へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 305,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022734457
  • NDC分類 365
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【社会科学/社会】高度成長、オイルショック、バブル、そして長引くデフレ……日本人の消費は発展段階に応じて変遷し、消費の単位も「家族」「個人」と変わっていった。次に消費が向かうのはどこか。消費社会マーケティングの第一人者が大胆に描く近未来予想。

内容説明

少数の中流階級が消費を楽しんだ第一の時代。高度成長の波に乗り、家族を中心とする消費が進んだ第二の時代。消費が個人化に向かった第三の時代を経て、消費はいま、第四の時代に入った。伝説のマーケティング情報誌『アクロス』編集長として一時代を画した著者が、30年の研究をもとに新しい時代を予言する。80年代を知らない若い世代にとっても必読の入門書。

目次

第1章 消費社会の四段階(第一の消費社会(一九一二~一九四一年)
第二の消費社会(一九四五~一九七四年) ほか)
第2章 第二の消費社会から第三の消費社会への変化(第二の消費社会と第三の消費社会の違い;消費の高度化、個人化 ほか)
第3章 第三の消費社会から第四の消費社会への変化(第四の消費社会と基本としてのシェア志向;シェアというライフスタイル ほか)
第4章 消費社会のゆくえ(消費社会の変遷と世代の対応;第五の消費社会に向けての準備 ほか)
巻末特別インタビュー 「無印良事」の時代へ(辻井喬氏)(消費者の第一の解放―一九六〇年頃;消費者の第二の解放―一九七〇年代後半 ほか)

著者等紹介

三浦展[ミウラアツシ]
1958年生まれ。82年一橋大学社会学部卒、パルコ入社。86年マーケティング情報誌『アクロス』編集長となる。90年三菱総合研究所入社。99年カルチャースタディーズ研究所設立。世代、家族、消費、都市問題等の研究を踏まえ、新しい社会デザインを提案している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

30
私は「第三の消費」世代。物心がつくころには家電一式は家の中にあり、ものを買うと幸せになれると思う親の影響を受けた。この時代の変化を象徴するものはウォークマン。これを機に消費単位が家族から個人になり、消費は多様化したが、私有物の増加は限界に達し、自分探しが行き過ぎ、社会から孤立するという矛盾を生んだ。「第四の消費」はこの是正局面になる。私有する必要のないものはシェアで済ませ、ブランド志向は弱まり、サービス重視。モノの価値よりも人との繋がりが重視され、「欧米や都会」から「日本や地方」へと志向が変化する。2013/12/18

Nobuko Hashimoto

23
三浦氏の著作は何冊か読んだ。おおいに刺激を受けたもの、やっつけと感じたものがあったが、この本は、社会学を学び、マーケティング情報誌編集者、消費活動の研究家として三浦氏が蓄積してきたものをまとめたものになっていて、私が読んだ数冊の中では力が入っているように感じる。第四の消費社会は「個」から「共」「シェア」へ、「モノ」から「コト」「つながり」へと変化する、せざるを得ないが、そこに新しい社会、業種、業態が生まれるチャンスもある。山崎亮、アサダワタル氏らの著作も併せて読むのがおすすめ。巻末に年表や参考文献あり。2015/03/29

えちぜんや よーた

23
つまるところ、消費とは何か?(P194)「欲望」と資本主義-終りなき拡張の論理 (講談社現代新書) おおよそは、この「欲望」の本に答えが書いているか思います。 ただし1993年に初版が出されていますので、 4.については、あまり言及がなかったような気が。。。 1.第一の消費→生理的欲求を充足するため(衣食住など) 2.第二の消費→他人の承認を求めるための記号の消費(ブランド品など) 3.第三の消費→自己実現のための消費(お稽古ごとなど) 4.第四の消費→つながりのための消費(今はやりの「ソーシャルなんと2012/10/05

ふろんた

17
家族で1台から個人で所有になった第三次消費。第四次消費は少し回帰して個人から社会的なつながりへ、消費から共有へシフトしている。30年サイクルで区切ったので便宜上第四次が2005年からとなっているが、シェアサービスが浸透して来たのはもう少し後かな。スマホの普及も相まってシンプルかつ合理的な消費活動になっていると思う。2019/05/10

太田青磁

17
消費は人口動態だということを如実に感じる一冊です。最初の図表が全国の人口と東京都の人口の推移、これだけでも、消費が都会から全国に広がり、飽和した都会が質を求めて行く様子が伺えます。終戦、オイルショック、失われた10年と世の中が停滞すると、それまでの価値観が大きく変わるのだなあと。第一の消費は国家(1912-)、第二の消費は会社と家族(45-)、第三の消費は個人(75-)、第四の消費はシェア(2005-)。上の世代の価値観も下の世代の価値観も受け入れながら、自分自身の価値観と消費を見直したいと感じます。2012/08/02

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