朝日新書
すし屋の常識・非常識

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732620
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0295

内容説明

すしというのは不思議な食べ物だ。どこの店もすしだねは30種類ほどしかなく、多くは醤油で食する。祝儀・不祝儀、老若男女、上戸・下戸の別を問わない。この日本人のソウルフードが、今や「SUSHI」として世界を席巻している。すしを食べるとき、知っておくと楽しい「ちょっとおいしい話」。

目次

第1章 すし屋がたどって来た道(「なんでもあり」の時代;始まりは「屋台」 ほか)
第2章 すしだねの四季(すしの華 マグロの栄光と悲惨;初ガツオへの愛着 ほか)
第3章 すし屋のプライドとお客のわがまま(日本人の根強い「刺身信仰」;すし屋に箸置きは必要か ほか)
第4章 すし屋は何処へ行く(回転ずしからSUSHIの時代へ;腹持ちするヘルシーなフィンガーフード ほか)

著者等紹介

重金敦之[シゲカネアツユキ]
1939年東京生まれ。慶応義塾大学卒。朝日新聞社入社。「週刊朝日」在任中に松本清張、池波正太郎、渡辺淳一らを担当した。大学教授を経て、文芸ジャーナリスト。食の分野にも造詣が深く、料理人たちからの信頼も厚い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomomi Yazaki

13
今は一口サイズだが、挿絵の明治時代の鮨を見ると海外のボリューミー鮨を思い出す。大食いな外国人が高級鮨のコースを食べ終え、メインをひたすら待つという、笑えない与太話もある。昔気質の寿司もいいけど、今の時代、多くの人が薀蓄を知ったうえで気を使わない回転ずしで自由に寿司を楽しんでいる。そもそも奇抜なアイデアから生まれた軍艦や炙りは創作寿司の一つだけど、今では高級な寿司屋にもある。かつて大衆の気軽な食べ物だった寿司が高級料理となり、回転ずしという分野を経て、再び大衆側に戻ってきた。そして今や世界中に広がっている。2019/11/11

蛇の婿

9
私が酒を飲みたいと思ったときに必ず行く、いわゆる行きつけの店は回転寿司さんで、これを読んでいる間ずーっとそこの職人さんの顔を思い浮かべていました。…なるほどなぁ…いや、すし屋で楽しむというのは深いものなのですねぇww寿司に関するウンチクがなかなか増えてとても楽しいです。文章も堅苦しくなくて読みやすいし、この中に出てくる、寿司に関する小説の引用や作家さんの話は本好きの私にとってはとても嬉しかったですねw2011/07/03

tak

7
単なるウンチクモノではなかった。寿司は、出来れば一人でお酒とともに、とにかく好きなものを美味しく食べよう、とのやさしい語り口に引き込まれた。もちろん、他の客に迷惑かねないように、と添えてあったけど。でも夜中に読むんじゃなかった。腹減った。2014/03/26

ざび

6
すしのある意味の常識、非常識が区分されてわかりやすい。戦後の東京の「委託加工制度」が今のすし屋の成り立ちに大きな影響をもっていたとは知りませんでした。2014/11/09

hiroshi0083

6
すし屋の成り立ちや歴史を、当時書かれた小説や紀行文などからの引用を交えながら紹介する章から始まる。すしだねの豆知識を挟み、最後はすし屋に対する著者のスタンスが述べられる構成。すしだねの蘊蓄は、雑多ながらもなかなか面白く、使える内容も多い。時代を経るに従い、すし屋がどのように変化していったかも興味深い。2014/06/04

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