朝日新書
バカと東大は使いよう

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732163
  • NDC分類 377.04
  • Cコード C0230

内容説明

ナントカとハサミは使いようで切れる。それは大学も同じこと。ガクモンを使いこなすには、アタマとココロがいる。しかし、日本が作った大学は、アタマのないタコ・イカのゲソを束ねただけだった。日本を「一流国」から転落させた、教育崩壊の根は意外にも深かった―。日本をダメにした官僚体質を斬る。

目次

第1章 先生なにやったら優くれんの?―過剰適応で壊れる学生たち
第2章 文系と理系の起源―官学は富国強兵の士官学校
第3章 タコもイカもナメクジではない―ディシプリン不在で崩壊する学力
第4章 坊っちゃんはどこへ行った?―漱石がつけたココロのけじめ
第5章 お上の学とカミの学―自律なき自由の必然的崩壊
第6章 安田講堂の遺伝子組み換え―学徒出陣から社会的責任へ
第7章 大学よ、君はソクラテスの問いに答えられるか?―戦略と倫理はコインの表裏
終章 中庸か?凡庸か?それが問題だ―バカとハサミはすぐキレる

著者等紹介

伊東乾[イトウケン]
作曲家=指揮者。1965年東京都生まれ。東京大学理学系研究科物理学博士課程中退、同総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。90年、第1回出光音楽賞受賞。2000年より東京大学大学院情報学環助教授、07年より同准教授。『さよなら、サイレント・ネイビー』(集英社)で第4回開高健賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Masakiya

2
高等教育をユニバーシティ型とポリテクニーク型に大別している。それぞれのディシプリンをもつ専門の学問を多数の足にたとえ、前者を共通の倫理という頭を持つタコ・イカ型とし、その一方後者は頭を欠いたゲソだけであるという。日本の官学は、教育勅語という不完全な頭を据えたゲソ型のポリテクニーク型で出発したことが、学徒動員を受け入れ、その反省も無いことを批判している。その後に置かれたのが戦後民主主義だという。今また、グローバル化という頭もどきが置かれようとしている大学及び大学教育の状況を、一歩下がって見つめ直せる濃い内容2014/11/01

のる

0
学徒出陣・・送り出したのも先輩、送り出されたのも先輩。他人ごとではないのですね。 2012/05/04

ゆらぎ

0
★☆☆ バカとハサミは使いよう。2012/02/19

KAZU 

0
東大という組織。そしてそれがつくられた背景を知ることができた。学問とはそもそもどこから生まれたのか、そしてそれが目指すものは、と思考をめぐらすことができ自分の知識の利用方法、またその倫理感について考えることができた。2009/10/31

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