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朝日新書
流行り唄五十年 - 唖蝉坊は歌う

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732057
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0273

出版社内容情報

ブラブラ節、のんき節、ラッパ節……歌は世を越え道を越え。芸人・小沢昭一やフォーク歌手・高田渡に歌いつがれた唖然坊の歌は今も生き続けています。政治を風刺し、春歌で笑いをとった唖蝉坊の唄を通して、明治・大正が甦る。本書は唖蝉坊の息子で後継者・知道が著した昭和30年発行の朝日文化手帖の復刻版。小沢昭一の解説付き。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋 眉雄

22
『私は、黴にも花が咲く、ということを唄いたいのである』。街頭で演歌者に唄われる歌を聴き、聴衆は粗末なザラ紙に刷られた歌本を買い、覚えて唄う。そうして明治から大正にかけての流行り歌は人の口によって運ばれた。添田唖蝉坊はそんな演歌の家元です。この本は唖蝉坊の息子・知道が父の生涯と代表作を記したものです。『要するに唖蝉坊は貧乏詩人であったということだ。それゆえに親しまれ、愛されたということは、つまり日本の大衆がまこと貧乏であったからだといえよう。』そろそろ令和の唖蝉坊が出てきてもイイんじゃないだろうか。 2023/03/10

Ribes triste

6
高田渡の歌で唖蝉坊に出会いました。この本を読んで、演歌という文化を改めて知った次第です。世間を風刺した洒脱で秀逸な歌詞と名調子ですが、今も昔も変わらぬ普遍的な内容と思います。小沢昭一氏のCD付きの豪華版。2016/03/11

bittersweet symphony

0
明治大正の演歌師 添田唖蝉坊の生涯と作品を長男である添田知道(さつき)が著したもの。昭和30年発行の朝日文化手帖の復刻版とのこと。民衆に歌われる演歌・流行歌というものは、もともと民衆の持っているヴォキャブラリーで民衆の思いを具体化したものであるわけで、そういう意味では添田唖蝉坊という人は、依り代として優れた存在であったわけですね。サブカルチャーですら上から加工されて与えられたものが大勢を占める日本の現状を鑑みるに、その部分のみを取り出してみれば、健全な状況ではあったのでしょう。2008/07/30

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