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朝日新書
反骨のコツ

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  • サイズ 新書判/ページ数 279p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022731692
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0232

内容説明

東大法学部長、最高裁判事を歴任し、93歳になった日本刑法の父は、反骨精神の塊だった。天皇機関説事件、二・二六事件を見届け、刑事訴訟法起草でGHQと渡り合い、最高裁判事として書いた少数意見は数知れず。憲法改正、死刑廃止論、裁判員制度批判から、昭和天皇のことども、三島由紀夫との交流まで。法学界の最重鎮が、52歳下の東大准教授と縦横に語る、ニッポンを元気にする反骨のススメ。

目次

第1章 反骨から見る日本国憲法
第2章 死刑廃止は理の当然
第3章 決定論をはね返せ
第4章 裁判員制度は根無し草
第5章 憲法九条と刑法九条
第6章 お悩み解決は團藤説で
第7章 革命のコツ・團藤陽明学
第8章 若者よ、正義の骨法を掴め!

著者等紹介

團藤重光[ダンドウシゲミツ]
1913年生まれ。刑法学者、東大名誉教授、学士院会員、(社)学士会理事長。日本刑法学会理事長、最高裁判事、宮内庁参与を歴任。95年文化勲章受章

伊東乾[イトウケン]
1965年生まれ。作曲家=指揮者、東大大学院情報学環准教授。90年第1回出光音楽賞受賞、2006年『さよなら、サイレント・ネイビー』(集英社)で第4回開高健ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつ

29
団藤先生の考え方とか人となりを身近に感じることができた。ただインタビュアーの意気込みがものすごくて、しゃべりすぎで本人が無理やり同意せざるをえない状況を作ってしまっている。明らかに対等な立場ではないと思われるのだから、勉強していった内容をひけらかすのではなく、上手く言葉を導き出す手法で聞きたかった内容です。大きな声では言いませんが、下手くそ(笑)2022/09/19

さきん

25
いまいち陽明学と死刑廃止論の関係はわからないというか、反骨ということばで無理やり結び付けているように司会者が持って行っている印象を受けた。そして陽明学はべつに社会体制に対する反骨を表しているわけでもない。良いと思ったのは、憲法ができた経緯の証言が貴重で、刑法に関しては、戦前から日本が積み上げてきた経験が尊重されているようだということ。2023/01/12

じゅん兄

16
先日お亡くなりになった團藤重光の思想が詰まった本、再読です。学生時代團藤刑法はバイブルでした。教え子だった三島由紀夫を愛情込めて「バカなやつ」と言えるのはこの人ぐらい、しかも三島の答案を書斎で愛犬にかじられるなんてすごいエピソードです。「死刑廃止論」については単純に答えは出せないけどこの人の考え方は一つのベースになります、と言うかすべきです。伊東乾はもっとインタビュアーに徹して先生の話をもっと引き出さなきゃ、自分がしゃべりすぎ。あなたの話を聞きたいわけじゃない。2012/07/14

白義

15
戦後日本刑法の父、團藤重光の法理論の背景、根本にある哲学がわかるだけでなく歴史の生き証人として豊かで貴重な逸話の数々が明らかにされ上質のインタビュー。その主体性理論に陽明学からの影響が色濃いことの指摘、反骨精神と豊かな学識の結びつきに最高裁判事も勤めながら権力の抑圧に常に厳しい目を向けてきた体験もあって含蓄深い話が多い。国粋史観で有名な平泉澄が天皇機関説で対極の思想の美濃部達吉に誰よりも深い敬愛を抱いていたことや、教授と教え子という視点から見た三島由紀夫の親子問題、素顔とその交流も極めて興味深いものが多い2016/10/24

jima

11
死刑廃止論の話が考えさせられた。2021/06/23

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