感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
honyomuhito
53
やれやれ系男子の現代妖怪物語。怪奇幻想小説家だった祖父を持つ主人公の飯島律は、幼い頃から人には見えないものが見えた。長いこの作品の中でいくつか印象に残っていることの1つが、虚ろな心は妖魔につけ込まれやすいというところだ。傷ついて呆然と虚ろに生きていると、普通にしていれば巻き込まれない悪いことに、巻き込まれたりする。本作ではそれは妖魔だが、妖魔でなくとも、人の心の隙には良くないものが入り込みがちだというのは真理だろう。https://chirakattahondana.com/百鬼夜行抄/2019/03/03
kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
「百鬼夜行抄」第一巻。「精進おとしの客」「闇からの呼び声」「あめふらし」「桜雀」「目隠し鬼」「逢魔の祭」「人喰いの庭」「雨夜の衝立」の八編。妖魔と共存する飯嶋ファミリーの愉快で、ちょっぴり怖い日々を描いた傑作!将に!妖魔が見える飯嶋律が主人公。律の守りを任じる“青嵐”の性格が!まあ、妖魔だから仕方ないけど(。>д<)。勝手に律にお仕えしてる“尾白”と“尾黒”が好き❤️「人喰いの庭」が一番怖かったです!随分昔に読んだので内容忘れていて、ドキドキしながら全編とっても楽しく読めました。2021/04/28
若冲
21
漫画嫌いな方にも是非手にとってご覧頂きたい。人の理とは違な世界に住む妖怪達と飯島の関わりが…ゾックゾクする程に愉しい。人の持つ闇はそっと頁の間から覗くくらいでちょうど良い。ただこの話し癖になること請け合います2014/05/24
きーみん
17
読友さんからの借り本。これはすごい読み応えある!小説を読んでいるのと変わらない感じ。尾白と尾黒の掛け合い漫才が面白い♪^^2010/09/23
りー
14
だって少女漫画だし、出てくる妖怪も創作ばっかりだし、作者の名前がイマイチだろ?との偏見で敬遠していたのだけれど、民俗学的な要素あり、妖についてもしっかりと下調べがしてある上で独自の解釈をしていたりと、たいへん楽しめた。イマイチ子さん、白い目で見てごめんなさい。全然イマイチじゃなかったっス。2013/06/09