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内容説明
かつて貴族の研究室があった孤島から白い霧が流れ出ると、付近の漁村の住民は貴族の下僕と化して姿を消す。幾たびか起こった悲劇が、今またメグの村を襲った。町の治安官は賞金稼ぎを雇って孤島に渡り、村人の消息を確かめようとする。途中メグは荒れ狂う海で、やはり島を目指すもう一艘の小船に美しい人影を見た。Dであった。一体誰が雇い、何のために彼は島に渡るのか。霧に包まれ、怪異に満ちた貴族の島に。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー後、『吸血鬼ハンター』『魔界都市ブルース』『妖魔戦線』『魔界医師メフィスト』シリーズ等を精力的に執筆。日本推理作家協会会員。SF・ホラー映画愛好家としても有名である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hugo Grove
11
いつの頃からか一話につき一人のヒロインが登場するようになったなあ。しかし今作の彼女は、好みじゃなかった。あんまりお馬鹿すぎて。さて後残り何作かなあ。2014/06/24
お腹ボン!
10
結局冬も吸血鬼。で、なんと、今回は不倫が発端のお話。そりゃあ今迄誰もがDに魅了されてたけど、当然Dは全く相手にしてないようだけど、一方的な未練で復活されてもねー。しかも、旦那も寝てる間に焼き殺されたのに、るろうに剣心ばりに包帯だらけで復活してるし、恨まれるDがいい迷惑だ、神祖の意地悪だね。そして、今回のヒロインの言動がイラついて、あまり好感が持てない。貴族の下僕になったのに最後に島から脱出できたのがよくわからない。むしろ、貴族なのに人間との約束を果たそうとするダナエ公爵にもっと出番が欲しかった。2017/12/01
はなん
3
ある意味、時代小説のような感覚かと。パターンがあってそれにそって物語が進む。安心だけどエンターテインメント性って考えると弱くなるのかな。今回の「動機」がなんとも情けなく…(女ってそんなに…うーむ。)2010/10/17
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
3
もう、お願いだからだらだら引き延ばさずに完結してください2008/08/31
こやまるぅ
2
吸血鬼ハンター、初読です。シリーズものなのに結構後半のを読んでしまった(笑) 物語の舞台や背景はなんとなく分かりましたが、やっぱりシリーズは最初から読んだ方がいいですね…!「貴族」こと吸血鬼と、吸血鬼ハンターDの因縁の対決!なのかな?今作は漁師の娘メグを中心としたハンター達がメインでした。中盤からメグのオチは察していましたが、ご都合主義感満載かも。個人的にはダナエ卿が好きだったかなぁ。でも設定自体は好きだったので、最初から読んでみたいです!2016/11/14