朝日文庫
海人と天皇―日本とは何か〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784022646200
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

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内容説明

女帝の皇統の永久化を目論む持統天皇。その野心につけ込んだ藤原不比等は、養老律令を恣意的に改竄し、天皇家から絶大な信頼を得る。しかし、そこには藤原家が独裁的な権力を発揮できる仕組みが巧妙に隠されていた。自らの死後をも見据えた不比等の野望は実を結ぶのか―。

目次

第1章 七世紀から九世紀の日本
第2章 憲法十七条
第3章 恒久の宮
第4章 藤原不比等
第5章 律令を読む
第6章 推古天皇と皇極天皇―女帝の登場
第7章 持統天皇―神と一体化した女帝
第8章 元明天皇と元正天皇―皇統を守った母娘

著者等紹介

梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年宮城県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター顧問。日本ペンクラブ会長も務めた。仏教伝道文化賞、NHK放送文化賞などを受賞。文化勲章受章。著書に、『隠された十字架 法隆寺論』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)、『ヤマトタケル』(大谷竹次郎賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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デンプシー

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ここまで詳しい古代の日本史に関する考察は初めて読んだ。途中から流し読みになってしまった。 が、聖徳大使の17条憲法が、仏教以前の日本の文化を踏まえて、考え抜かれた政治の基本原則であることは理解できた。外国からの借り物でない、ドグマにとらわれない宣言であると考えられることが興味深かった。2017/02/26

トンボ玉

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6,7年前日本の歴史に急に興味を持ち始めました。でもまるで興味がなかったのでいろんな本を読んでも頭に入りません。何とか取っ掛かりを掴みたくてジタバタしてた時に梅原猛さんの本を通じて入り込むことが出来ました。その時は「聖徳太子」でした。 この本を立ち読みした時、取っ掛かりの仮説に興奮して買いました。ただ口述筆記のせいなのか分かりませんが、最初の仮説みたいなのがどんどんずれていって、別な方向に持っていかれると騙されたような気になります。 機会があれば、読み直してそのことを書きたいと思います。

Fnk

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梅原猛が「日本とは」について書いたもの。 上、中、下の一冊目。なのでまだまだ先が見えないが、この巻のように歴代女性天皇に着目した内容の本は初めてだったので、非常に面白く読むことが出来た。2012/09/30

Jimmy

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梅原の藤原不比等論、ここに極まれり、といった所でしょうか。 上巻ではまだまだ不比等と女性天皇たちの関係のみに終止し、これから新たな天皇論に、といったところ。 まあまあ面白いです。2012/02/18

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