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朝日文庫
極北クレイマー〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022645975
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

財政破綻にあえぐ極北市。赤字五ツ星の極北市民病院に赴任した非常勤外科医・今中は、あからさまに対立する院長と事務長、意欲のない病院職員、不衛生な病床にずさんなカルテ管理など、問題山積・曲者揃いの医療現場に愕然とする。そんななか謎の派遣女医・姫宮がやってきて―。

著者等紹介

海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。医師、作家。千葉大学医学部卒、同大学院医学系研究科博士課程修了。2005年、第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞、06年『チーム・バチスタの栄光』でデビュー。08年、『死因不明社会』で第3回科学技術ジャーナリスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

130
舞台はついに極北市へ!海堂作品の様々なところで名前が出ていただけあって楽しみにしてました。毎年大赤字をたたき出す病院に、非常勤として入った今中。そりゃ赤字にもなるわな...というほどの状況であった。捻くれた奴か、適当な奴か、金目当てなやつしかいない、そんな病院。今中が確実に正しいのに弾き出される姿が本当に救いが無くて、読み心地も最悪だった。でもやっと知ってる顔、姫宮が登場してからは、何だか逆転したような感じになった。何だかんだ今中さんも認められてたらしいし!そういえば速水さんって極北市にいるよね?下巻へ!2013/02/08

hiro

126
読みはじめは、テンポが出ず重い感じでしたが、姫宮が出てくると急にテンポアップ、螺鈿迷宮の看護師の時のように、火傷を負わしたり「医療ミス」を仕出かすと思ったが、すぐに帰ってしまい残念!。もう少しかき回してほしかった。でもわざわざ上下巻に分冊する必要はあるのだろうか! 2011/03/28

財布にジャック

121
前半読むのがウンザリしちゃうほどの病院の実態を見せつけられて、結構凹みました。まさかとは思いますが、ここまでずさんな病院はお話の中だけにして貰いたいです。しかし、姫宮の登場からは、雰囲気がガラッと変わってホッとしました。下巻であのハチャメチャな例の方の登場が期待されますが、今作には出ないのかしら?主役の今中さんにも、活躍の場が用意されていることを願って、下巻に突入したいと思います!2011/11/18

まゆちん

110
財政難である田舎の市民病院が舞台。財政難を理由に勤務態度の緩慢さが許容される職員、不衛生な環境、奉仕を求める患者、どれも思わず「ひどい」と思ってしまう状況の中、静かな火種を抱える病院に赴任した今中が奮闘する。そこに例の姫宮が赴任してくるころでほんわかとしつつも、火種を火種として認識するところから本当の物語は始まる。ジャーナリスト西園寺は誰なのか気になるところですが、とりあえず下巻へGO!2014/05/06

りゅう☆

102
赤字経営の極北市民病院に赴任した今中。非常勤で外科部長に任命されるも、平松事務長vs室町院長との対立、ずさんな病院管理に我が物顔の看護師軍団、横柄な研修医後藤など溜息出てくる。ただ三枝産婦人科医だけは病院の宝と言われるほどの人物。だが過去に医療ミスの疑いが。ここで西園寺さやか動き出す。そんなある日、皮膚科ハケン医師として姫宮登場!与えられた任務を遂行しただけなのに、短期間でこれほどの変化をもたらすとはさすが!あの上司が現れたら大変だもんね。明るい希望に燃える今中、今後の極北病院の動きが気になる。いざ下巻!2018/04/16

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