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朝日文庫
「おたく」の精神史―一九八〇年代論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022643940
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0195

内容説明

世界を情報の体系と見なし、その体系そのものを抜き出し複製する批評的な視座の成立は、「おたく」領域で萌芽したものである(著者)。―アイドルや「新人類」、都市伝説、エヴァンゲリオンなどを検証して見えてくる、今日に通じる精神性。「現在」の読者に届ける文化論。

目次

第1部 「おたく」と「新人類」の闘争(「おたく」の誕生;「新人類」とは何であったのか ほか)
第2部 少女フェミニズムとその隘路(岡田有希子と「身体なき」アイドル;黒木香とピンクハウス ほか)
第3部 物語消費の時代(ディズニーランドと現実化する虚構;収集する主体 ほか)
第4部 九〇年代のなかの八〇年代(湾岸戦争と「文学者」たち;漂流する人々 ほか)

著者等紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年、東京生まれ。まんが原作者、批評家。文芸批評は廃業した。批評誌『新現実』主宰。神戸芸術工科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

2
おたく論と言うより、80年代をロリコン雑誌の編集者として過ごしつつ宮崎勤事件やオウムを経て90年代では批評・論壇へ仕事を移していった著者の実体験を交えた、文化批評本。著者自身が80年代を「終わらせられなかった」ことに対する責任と後悔があるためか、全体として鎮魂歌的なトーンが漂っている。それにしても、秋元康プロデュースを始めバーチャルアイドルの創造、ネットワークによる風説の流布や(当時この言葉はなかったが)厨二病の存在と近年の流行というのはまるで80年代をなぞっているような感じがするのは気のせいだろうか。2012/06/06

まんぼう

1
作者とタイトルで買った本。2023/01/16

ハラケー

1
『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』の中でサブテキストとして挙げられていたため立て続けに読了。80年代には何があり、何が無くなったのか。断絶したものと変奏しながら反復しているものを考える参考にはなる。2016/01/23

なかつ

1
私が「知らない」時代のおたく、サブカル論であると同時に、我々は何を語るべきかという言論についてのエッセイ。ところどころ、今でも起こってない?これ。と思えるところがあって、普遍性をついたのか、私たちはなにも変わってないのかわからなくて怖い。2014/05/08

shizzy

1
エロ本についての話は興味がなかったが、その後のサブカルチャーや宮崎事件、オウムのことなど、わかりやすい視点で説明していて良かったです。あの頃はいろんな意味で時代的に元気があったというか、何でもありな部分がおもしろかったので、懐かしい気分になりました。2008/11/02

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