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朝日文庫
鬼譚草紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022643759
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

魑魅魍魎が跋扈する平安の都を舞台に、鬼と人が交わり、人が鬼と化し、鬼が人を喰らう、官能怪奇短編集。「染殿の后、鬼のため〓(じょう)乱せらるる物語」「紀長谷雄 朱雀門にて女を争い鬼と双六をする語」「篁物語」を収録。当代一の物語作者と世界的イラストレーターの想像力が紡いだ、妖艶で蠱惑的な物語絵巻。

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年神奈川県生まれ。77年「カエルの死」でデビュー。以後「キマイラ吼」シリーズ、「餓狼伝」シリーズ、「陰陽師」シリーズなど、人気シリーズを発表。主な著書に『上弦の月を喰べる獅子』(89年日本SF大賞、90年星雲賞)、『神々の山嶺』(98年柴田錬三郎賞)など。岡野玲子によるコミック『陰陽師』で、2001年手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞

天野喜孝[アマノヨシタカ]
1952年静岡県生まれ。出版、映像、ゲームなどさまざまな分野で作品を製作中。ニール・ゲイマンとのコラボレーション“The Sandman;The Dream Hunters”は2000年ヒューゴー賞にノミネート、同年アイズナー賞を受賞。また画家として2000年ドラゴン・コンにおいてドラゴン・コン賞、ジュリー賞をそれぞれ受賞。01年から「陰陽師」「陰陽師2」のキービジュアル・コンセプトデザインを手がける。同年ファインアート界にデビュー。海外で数々の個展を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青葉麒麟

12
独特な雰囲気で面白かった。エロと言うか耽美と言うか官能小説でした。又、挿絵があの天野喜孝なので更に情緒たっぷりで堪らないです。改行も多くてとても読み易かった。シリーズ化したら良いのに。2017/11/20

ミス レイン

7
日本の鬼には芸術性の高い者が多いと言うのが新鮮だった。確かにそうかも。物語りは作者の言うように鬼と男女の話ばかりなのだけれど、天野喜孝さんの挿絵が入ることで妖艶さや闇の深さなど文章の行間にあるものが、よりダイレクトになり臨場感を感じさせる。挿絵と文章という点からの実験結果をみせられたようなおもしろい作りになっていると思う。もしこの文章に瓜実顔の挿絵だったらここに記された人の業の深さはまたちがったものに感じられることだろう。2015/05/09

azu

6
初夢枕さん。読みやすかった。2014/06/12

かい

3
「時代は平安時代/テーマは、鬼/鬼と女の人。これはもう、テーマだけでどきどきしてくるほどいやらしそうであり、書く前からぼくは興奮してしまうのであった。」と、後書きで夢枕氏が語るように、なんともいやらしいエッチな譚だった。しかし、2人の鬼が組んで造り上げた本作は、巷に溢れているような大量生産大量消費されるようなエッチさではない。壮絶な色気と業とが、文章・絵からしたたり落ちるような、エッチさだ。もう本当エッチ。のびたさんのエッチ!2009/07/05

ぞるば

2
天野さんの絵に惹かれて購入。お話は、陰陽師とおんなじような調子かな。エロシーンはあるけど、背徳感とか倒錯感とか妖艶さとかは、うーん…。百鬼夜行の描写は、文・絵とも面白かったです。2015/08/02

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