感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
26
言い得て妙。「国破れて山河あり」でなく「国栄えて山河なし」という日本。藁葺き屋根に憧れ四国の祖谷の古民家を購入。美術商として会社を立ち上げ大本教の国際部に勤務。日本の美術を観る目と自然破壊を憂う。また日本の企業のオフィスには日本の美術品が見られないという視点は面白い。日本人より日本を知る著者。祖谷峡、室生寺の奥の院など訪問客も少なく是非訪れてみたい。2018/11/02
だーぼう
12
もっともっと日本のことが好きになった。でもアレックスさんが忌み嫌う日本の風景も案外嫌いじゃない。ブログに感想を書きました。2007/08/20
勝部守
10
帰りの飛行機の中で日本を思いながら、読んだ。壊れつつある、生活に根差した文化を大事にしたい。奈良と四国に行きたくなった。2016/06/18
MOKIZAN
9
余計な情報や先入観を持たず、外からやってきて実物の日本を見た人だからこそ、言える言葉が書かれてます。己も含め現在の日本人は先代からの文化、継承に関心希薄、まずは身近で、セピアではなくフルカラーで残すべき物を確認したい。2015/04/05
広瀬研究会
4
日本に幻想をいだいている外国人が、理想と違っていることに憤慨しているような印象、と言ったらミもフタもないけど、最終章を読むとそんなに大きくは外れていない気がする。アレックス・カー氏はとにかく批評と実践が伴っているのが偉いところで、だから辛辣な意見も含めてついつい聞き入ってしまうんですよね。一番好きなのは「戈」という字の書き順のすばらしさについて語っているくだりで、とっても共感した。2019/11/19