朝日文芸文庫<br> 西蔵放浪

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朝日文芸文庫
西蔵放浪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022640758
  • NDC分類 292.29
  • Cコード C0195

内容説明

ラマ教社会の森羅万象に鋭い視線を注ぎつつ、透明な観想空間を案内する天寿国遍歴行。

目次

第1部 潮干の山越えて
第2部 天の宴

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

14
印度とセットで購入した。まだ行ったことがない場所で、ご縁もいまだないけれど。本棚整理中に。2015/11/16

やまはるか

10
 1970年代に出版された旅行記。筆者はインドの泥沼から白蓮華のごときチベットに向かう。10頁ごとに見開き2頁のカラー写真が挿入され、コダックらしい青空の色が懐かしい。村祭りに呼ばれるインチキ祈祷師たちは「同じ村で前の祭りの時に述べたことと、次の祭りの時に述べたことが、同じだったりすると、飽きられて呼ばれなくなる」のでそれなりに工夫を凝らすが、某国では総理大臣でも前の年と同じ挨拶をして通っている。賭博をして家が5軒建つほど負けていても金のやり取りはしない。彼らは来世で清算できることを真剣に信じている。2020/10/15

ryuetto

6
分厚い本だったけど、何とか読了。妙に詩的な文章で、いちいち言い回しが気取っている。たぶん、それが魅力なんだと思うが。 地球上を旅することは、タイムスリップを経験することと同じだと冒頭に書かれていたが、このチベットへの旅は、古代の信仰が息づく古い村への移動なのだと思う。この本は、75年の発行なので、さすがに今とは違うだろうが、それでも、なんだか特殊な場所という感じはした。 写真も多く、資料としても貴重だと思う。2018/08/26

奥村

4
チベット放浪の様子が温度や臭いまで伝わる様な文章は藤原新也が眼にした風景も読む自分の目の前に広がる本だった。チベットに住む人々の生活や宗教観を読み取る事が出来る。間にある写真も美しく、素晴らしいものばかり。中でも人間の死骸を喰う犬の写真は何度見ても強烈なインパクトを残し、人間は犬に喰われる程自由だと書いた藤原新也の信念すら強く伝わる。日本には無い文化や風土をここまで鮮明に書けるのは凄いと改めて深く感じた2016/08/26

どくたあ

4
何か政治的な意味で哀しいところがありました。このころは仕方なかったのでしょう。2012/09/18

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