朝日文庫<br> 日本人の質問

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朝日文庫
日本人の質問

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022618733
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本滞在が長くなるにつれ、私は日本人からいつも似たような問いを投げかけられることに疑問を覚え始め……(「日本人の質問」)。表題作のほか、新鮮な感覚で捉えた日本、日本文化についてのエッセイ集。名著が初版より40年以上を経て待望の初文庫化!

内容説明

「刺身は食べますか」など定番の質問に、戸惑い、時にうんざりしてきた著者が、そこに見える精神構造や文化をユーモアを交えて巧みに分析する日本人論。さらに、仏教と国民性、日本古典文学の特質など関連するエッセイも加えて編む。古びぬ名著が35年を経て初文庫化!

目次

1(日本人の質問;日本人の投書;入社の弁)
2(外から見た日本文化;日本人の自然観 西洋人の自然観;日本古典文学の特質;明治の日記;日米相互理解はどこまで進んでいるか;国際語としての日本語;無知が生む反日感情;三十六年ぶりの沖縄)
3(谷崎源氏の思い出;内と外の美術;都会と田園)
4(仏教と国民性;『弘法大師請来目録』を読む;山片蟠桃の「鬼」に捧げる辞)

著者等紹介

キーン,ドナルド[キーン,ドナルド] [Keene,Donald]
1922年米国ニューヨーク生まれ。日本文学研究者、文芸評論家、コロンビア大学名誉教授。第二次大戦後、コロンビア大学、ケンブリッジ大学を経て、53年に京都大学大学院に留学。帰国後コロンビア大学教授に就任し、古典から現代文学まで広く研究し、日本文学の国際的評価を高めるのに貢献する。2011年に東京へ転居、12年に日本国籍を取得。菊池寛賞、読売文学賞、勲二等旭日重光章、朝日賞、毎日出版文化賞、文化勲章など受賞・受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

50
読みだして程なく、キーン氏の訃報に接することとなった。35年前に書かれたとは思えない程古さをみじんも感じさせない。海外旅行者が街にあふれるようになった今でも、「何しに日本へ?」相変わらずTVでは似たような質問が繰り返されている。日本人の質問は好奇心というより先に質問をすることで、それ以上難しいことを聞かれるのを封じる、先制攻撃のような意味合いが強いと思う。まあ、和歌を語り日記文学を能を空海を自在に語るキーン氏にそんな小細工はそもそも通用しないのだけれど。変わらず日本に愛を傾けて頂いたことに心から感謝。2019/03/01

to boy

29
1980年代の新聞、雑誌などへの投稿文をまとめたもの。30年以上前の日本人論ですが現代でも充分に通用する内容。庭園など西洋では左右対称の幾何学的なものが好まれるが、日本では非対称、空間が大事であることなどなるほどと思いました。日本は特殊な文化、言語なので外国人には理解できないという思い込みを改め、日本を理解してもらう努力が大事だと言っています。文章全体に日本への愛情が感じられてキーンさんらしい温かい内容です。2018/02/15

マシマロウ

24
日本人以上に日本文学を知り尽くした日本文学研究者のドナルド・キーン氏のエッセイ集。とはいえ肩肘張った文学の話ではない。特に第一部の『日本人の質問』は日本人が陥りそうな、先入観から生まれる外国人に対する質問が並べられており、恥ずかしくなるような内容をユーモアを交えて紹介している。「日本語は難しいですか」「お刺身は召し上がりますか」「漢字は読めますか」など日本人は日本人であることが世界の中で特別だと自認するゆえの愚問なのだろう。日本文学に対する偏愛?だけでなく美術や仏教にも造詣が深く、深い日本愛が感じられる。2024/02/21

彼岸花

23
キーンさんが亡くなられ、追悼の意味で読みました。東日本大震災後、日本国籍を取得、第2の人生という時に、残念でなりません。日本文学は、古典から現代文学まで幅広く、仏教に関しては、空海に言及するため、東南アジアの果てまで掘り下げて書かれています。「もののあはれ」のように、特殊性の中にある普遍性は、通常外国人には理解不能、私たちが普段、認識することも少ない課題を、確実に読み取り、探究されました。このような美意識や価値観は、日本人として忘れないようにしたい伝統です。愛国心や誇りを持って生きる道の尊さを知りました。2019/03/07

奏市

19
だいたい40年ぐらい前に書かれたエッセイ。日本古典文学の特質とか日米関係の歴史とか仏教と国民性とか様々な内容からなるが、一番面白かったのは表題の日本人の質問。お決まりで失礼な質問の数々に当時の著者が憤慨している感じが楽しい。穿った見方で核心をつく。日本の生活を不便に思わないかの質問に対し、そう不便に感じないとし、「むしろ何らかの理由で日本社会にうまく溶け込めない日本人の方が同情に値するだろう」と。自分の生まれた次の日に書かれたエッセイがあった。おしいっ。当時よりは日本と外国の相互理解は進んだと思いたい。2021/03/06

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