内容説明
２０１１年３月、東日本大震災に伴い福島第一原発で事故が起きた。火災、放射能漏れ、後手に回った東京電力の対応など、２００７年７月の新潟・柏崎刈羽原発事故で指摘された教訓はなぜ生かされなかったのか―。検証ルポ『「震度６強」が原発を襲った』に福島事故を大幅加筆し緊急出版。
目次
序章 東日本大震災―福島原発を襲った巨大津波（日本初の「原子力緊急事態宣言」；異常事態の連鎖；放射能が及ぼす影響；「レベル７」の戦い；明暗を分けた津波対策）
第１章 柏崎刈羽原発が揺れた（その時、原発では；霞が関にも激震；東電の対応；広がる波紋；原発の被害；険しい運転再開への道）
第２章 みえてこない地震の正体（原発直下に断層；読み切れない断層の姿；阪神大震災にも起こしたひずみ集中帯）
第３章 揺れる原発耐震指針（耐震設計審査指針とは；見直しに５年の「難産」；激突が続いた分科会；「震度６強」が突きつけたもの）
第４章 ケーススタディ「原発震災」（浜岡原発とプレート境界地震；評価甘い活断層）
第５章 世界の原発と地震（米国に波紋；原発の変遷；温暖化の追い風と地震リスク）
