内容説明
松たか子の初めてのフォト・エッセイ集。舞台の上で、日々の暮らしの中で感じる喜び、揺れる思い、孤独…。素直に、自らの言葉で、心のうちを書き綴る。共演者のポートレートなど、本人撮影の写真も約90点収録。「松たか子」のコアを感じとれる一冊。
目次
鏡越しの顔
『HERO』噂話
勝利の人
街と人と劇場
マスクの心
「その先」
心のやりとり
確かにそこにいた記憶
九月の長い夜
苦行と歓び〔ほか〕
著者等紹介
松たか子[マツタカコ]
1977年、東京都生まれ。93年『人情噺文七元結』で初舞台。08年『ひばり』『ロマンス』で朝日舞台芸術賞、読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞。94年、NHK大河ドラマ『花の乱』でテレビデビュー。映画の出演もあり。97年『明日、春が来たら』でCDデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
47
松さんは舞台女優なのだ!数々の舞台での(ひとりごと)が書かれていて楽しかったです。また趣味が写真で、ご自身で撮られた写真もたくさん掲載されていました。そんな写真、文章から、知的で謙虚な松さんが感じられる中で、一番心に残ったのが演出家の串田和美さんの解説に書かれていた祖父母への、涙をともなった熱い思い。なんて純粋なのかと驚かされました。串田さんも心動かされて記憶に残ったのでしょう。松さんの(ひとりごと)から演じる側の人の思いが伝わってきて、劇場に行きたくなりました。2019/12/04
ちい
3
松さんの舞台みたくなった。2017/03/21
ゆいぱぱ
1
2003年出版された本を2009年に文庫化されたものを読みました。私の好きな田中絹代さんが『映画女優』と呼ばれていました。松さんは梨園に生まれお父さんの姿を鏡を通して見つめ、いつしか同じ舞台で演じられるようになり、且つ歌手としてもキャリアを積んでおられます。そんな松さんの2003年までの殆ど舞台のお話と唯一の趣味と書かれている写真。この本を読んで、松さんは『舞台女優』なんだなぁと思いました。2014/02/20
安藤永遠
1
『水着にならなくていいアイドルは松たか子だけ』という名言がある。芸能界で特異な存在である彼女のひとりごとは、芝居へのひたむきで真摯な言葉だった。2014/01/27