内容説明
1960年代後半、番組内容や報道の取材方法を巡って「TBS闘争」が起こった。本書は、闘争のさなかで三人のテレビマンが「テレビになにが可能か」を繰り返し自らに、会社に、社会に問い続けた記録である。テレビの本質をもっとも深く問うた本として、復刊が待ち望まれてきた名著。
目次
序章
1章 お前をチラと見たのが不幸の始まり(太宰治)―3・10成田事件をめぐるドキュメント
2章 倒錯の森の中で…(サリンジャー)―4・24中断されたティーチ・イン
3章 八月はいじわるな月(エドナ・オブライエン)―フランス・日大芸術学部・チェコにおける言葉の解放のドキュメント
4章 九月のクロニクル(ポール・ニザン)―10・21新宿、12・24アポロ8号、1・19東大と続くTV中継の陰のクロニクル
5章 テレビはジャズである
著者等紹介
萩元晴彦[ハギモトハルヒコ]
1930年生まれ。早稲田大学露文科卒。70年、村木・今野とともにTBS退社、「テレビマンユニオン」を設立して社長に就任。「テレビジョンの方法論を軸にして、あらゆるメディアに挑戦する」生涯を歩む。01年9月死去
村木良彦[ムラキヨシヒコ]
1935年生まれ。東京大学美学科卒。テレビマンユニオン経営の傍ら、「地方の時代映像祭」をプロデュース。全日本テレビ番組制作社連盟(ATP)や、放送人グランプリ(放送人の会)創設など、テレビの可能性を追い続ける。08年1月死去
今野勉[コンノツトム]
1936年生まれ。東北大学社会学科卒。テレビマンユニオンで「欧州から愛をこめて」「こころの王国・金子みすゞの世界」などドキュメンタリー・ドラマで「テレビ的方法」を開拓する。同社取締役副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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