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朝日文庫
大分裂―遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄〈10〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 450p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022615527
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0120

内容説明

帰国した岩倉具視・大久保利通を待っていたのは、留守政府を預かる西郷隆盛・副島種臣らとの「征韓論」をめぐる対決だった。西郷が遣韓使節を熱望したのはなぜか。その「真意」はどこにあったのか。盟友大久保の胸中は?「明治六年の政変」を追う。一方ウイリスは鹿児島で医学指導に情熱を注ぐ。大佛次郎賞受賞の大河ヒストリー。

目次

方今多事
大分裂
ウイリス・2

著者等紹介

萩原延壽[ハギワラノブトシ]
1926年、東京・浅草に生まれる。東京大学法学部政治学科卒業。同大学院修了後、ペンシルヴァニア大学、オックスフォード大学へ留学。帰国後は、研究・著述に専念する。2001年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

44
この巻では、西郷隆盛や副島種臣が征韓論などを唱え始めて政府内が分裂の危機にさらされます。岩倉・大久保を呼び戻します。お子ことなどがサトウの日記ばかりではなくほかの資料によっても書かれています。西南戦争の萌芽が見え始めたということでしょう。後半は、ウイリアム・ウイリスの鹿児島での医学の指導が語られています。破格の待遇であったようです。2015/06/04

ホークス

41
英国外交官アーネスト・サトウの評伝。第10巻は、島津久光問題、征韓論をめぐる政変から始まる。ペルー船による清国人誘拐を非人道的として阻止した日本は、吉原の娼婦の年季証文も「人身売買」ではないかと反撃された。閉じないという事は、自分側も変わる覚悟を決める事。かと言って守旧に籠れば、「敬え、残せ」への依存となる。著者は下野していく西郷の心情を追い、命がけの体験がもたらす空虚について考える。サトウにも当てはまり、広く挑戦者や変革者に共通する心理だ。書簡の原文は難しいので読めないが、何とか10巻まで来た。2022/04/11

huchang

2
明治5、6年あたりの対朝鮮論、征韓論あたりをメインに、サトウくんの上司がちょこっと出てくる程度。征韓論は、何をどう見ても本当に唐突で、なんでこんな大変な時期に他国侵略とかすんねんな…と昔から分からなかったが、学者も本気で分からんかったみたいで、今も研究者が色々論じてるということを知ってなんかちょっとホッとしている。前後の様子から征韓論の中心人物と思われる西郷さん、相当重い気分障害だったんでは?と思われて仕方なく、気の毒になぁと何とも言えない気持ちになった。2021/10/26

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