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朝日文庫
旅立ち―遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022615435
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0120

内容説明

1862年、イギリス公使館の通訳生として、攘夷の風が吹き荒れる日本へ一歩をしるしたアーネスト・サトウ。第1巻は生麦事件をへて、イギリス艦隊7隻とともに薩摩にむけて横浜を出港するまでを描く。19歳の青年が見つめた、幕末の日本の姿が鮮やかによみがえる。大佛次郎賞受賞作。

目次

序章
旅立ち
攘夷の風
底流

著者等紹介

萩原延壽[ハギワラノブトシ]
1926年、東京・浅草に生まれる。東京大学法学部政治学科卒業。同大学院修了後、ペンシルヴァニア大学、オックスフォード大学へ留学。帰国後は、オックスフォード大学へ留学。帰国後は、研究・著述に専念する。2001年10月没。著書に『馬場辰猪』(吉野作造賞)、『東郷茂徳―伝記と解説』(吉田茂賞)など。『遠い崖―アーネスト・サトウ日記抄』で、大佛次郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

64
幕末から明治へ、英外交官として日本に足跡を残したアーネスト・サトウの日記を辿りながら、激動の時代を綴る長編。著者は留学中に英・国立公文書館の「サトウ文書」を知り、”日記”他、多くの関連文書に取り組む。1861年、18歳の青年サトウが公使館の通訳生としてササンプトン港を旅立つところから話しは始まる。が、その前に100頁に及ぶ”序章”。サトウや同僚となる医官ウイリスらの来歴、外交官を退いた後の交流にまで。さて、サトウが来日して6日後、生麦事件が。第1巻は紆余曲折を経て英国艦隊が鹿児島へ向け横浜を出港するまで。2019/10/14

ホークス

41
英国外交官アーネスト・サトウは19〜44才、52〜57才の通算30年を日本で過ごした。1862年(文久2)〜1900年(明治33)に当る。『遠い崖』全14巻は彼の評伝。日記を読み解き、取材を加えてサトウの人生を追う。歴史との関わり、生活や風俗を通じて維新・明治が感じられる。第1巻の中心は、来日早々に起きた生麦事件の賠償問題。幕府との交渉は米仏も巻き込んで延々と続く。サトウはまだ下積みで日本語勉強中。私は小説やドラマが苦手で、思い入れ抑えめの本書は読みやすい。サトウら当時の人それぞれの世界観を味わいたい。2022/03/17

翔亀

39
【サトウ1】日光の中禅寺湖畔に英国大使館別荘記念公園が整備されている。これは幕末維新時の英国大使館(当初は通訳でのち大使)アーネスト・サトウが建てた別荘で、のち英国大使館の別荘として使われ、栃木県に寄贈された。現在、この別荘は復元され、アーネスト・サトウを紹介する展示がされている。先日、日光への山旅のついでに立ち寄って、サトウの業績に触れ深く感銘を受けた。外交官として幕末維新の目撃者であり、かつ日本における近代登山(修行のための登山ではないという意味)の開拓者。この二つがこれまで結びつかなかったのだが、↓2022/06/25

いつき

5
薩英戦争150周年の勉強の為に。前半は資料の入手経路とかの話で読みにくく面白くない。それを越えてサトウが日本に向かうとやっと面白くなる。日本に到着して間もなく生麦事件が起こり非常にゆっくりと薩英戦争の流れになってゆく2013/05/21

huchang

3
これ読んだ後、仕事の手が少し早くなったんですよ。まじで。だって教材も何もかも今ほど恵まれてない時代の人たちが猛勉強して、工夫して情報を取って、自分の職分をそれぞれに果たしていった過程が当時の緊迫した情勢も含めて生き生きと描かれてる本なんか読んじゃったら、こんな時代に生きてる私がやらないわけにいかないじゃない。サトウが若い時代だからか、私も煽られて珍しく熱心に仕事をしたが、この先14巻分、私がどんなふうに煽られるか含めてちょっと楽しみ。2021/03/16

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