内容説明
戦争論、天皇制、「朝生」、スワッピング、サブカルチャーの現在…“リベラリスト”宮台真司と“コミュニタリアン”宮崎哲弥のふたりが、様々なキーワードを通じて今日のニッポンの姿を語り、暴く。混迷極まる社会に、知のスレッジハンマーを振り下ろす「闘う」対論集、待望の文庫化。
目次
インターネットの本質「匿名メディア」はほんとに危険なのか？
小林よしのり的現象をどう読むか？
盗聴法、住民基本台帳法成立の意味は？
Ｊポップのトレンドとサブカルチャーの現在
日本は「民度」が低い？パラダイムなき時代の社会変革を考える
近代天皇制の崩壊で顕になった断絶をどう乗り越えるか
映画『マトリックス』はポスト・ハリウッドの夢を見るか
「ａｎ・ａｎ」的セックスの彼岸に何が待つ？
世紀末の音楽シーンから透けて見える９０年代の本質
「非日常の闇」から近代天皇制を支える“縦の力”を見る〔ほか〕
著者等紹介
宮台真司［ミヤダイシンジ］
１９５９年仙台市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。東京都立大学助教授
宮崎哲弥［ミヤザキテツヤ］
１９６２年福岡県生まれ。慶応義塾大学文学部社会学科卒業。同法学部中退。広告会社研究員を経て評論家。研究開発コンサルタント「アルターブレイン」副代表
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感想・レビュー
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しんかい３２
4
宮台真司の知ったかぶりが予想以上に鼻についた。憲法関係の話は、ぼく程度の知識でも間違いをみつけられる。あと宮台が「ドーキンスのセントラルドグマからみても血縁主義は非科学的」とか言ってるが、「セントラルドグマ仮説」はクリックの理論だし、血縁主義の否定にもつながらないでしょ。ぼくにとっては、自分が詳しくない分野を扱った章は説明が不親切でついていけず、ある程度知ってる分野を読むとでたらめばかりなのがわかるという、この世でもっともいらない部類の本だった。2010/02/27
武井 康則
0
1996年6月から、2001年1月までの継続対談。インターネットが普及し、阪神淡路大震災、オウム地下鉄サリン事件、酒鬼薔薇事件、森首相、小渕首相、小泉首相、米同時多発テロとその時々の事件を背景に時事対談をしている。今読むと結局同じことを繰り返しているだけのような気がする。2017/05/05
さるぼぼキング
0
１０年も前のものを読んでも・・・という気もするが、意外と読めた。 社会的構造の問題や日本人的なるものは何も変わってないからか。。 なにより自分の知識の浅さも相変わらずだということが良く分かった・・・2011/10/12
遠山太郎
0
知のスレッジハンマーが振り下ろされる！（おもに『何よりもダメな日本』へ）伝説のM２シリーズ第一弾！ ９０年代末に小室からモー娘。、ストリートからお部屋、強度から自意識へ移っちゃったのかなー ベタ（ゆず）・修行（dragonash）・タフ（宇多田）の三分類は残ってたかも？1970モニュメントからモジュールへ お祭り広場は反意図で国家奨励。表象からシステムへ 太陽塔はギャグに。イマージナルからサンボリックへ 想像可能なものから論理でのみ追尾可能なものへ。道徳と法律、共同性と公共性、アイロニカルなコミュで切断。2011/01/19
tk
0
古い本 2011/04/18
