朝日文庫
耳のこり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022614469
  • NDC分類 770.4
  • Cコード C0176

内容説明

やけに耳にのこる有名人の迷言、その数65。なんかヘンなその一言のウラに潜むホンネを一刀両断。独自のリズムに乗った辛口の文体と手練の版画に噴き出すこと確実。02年に急逝した不世出のコラムニスト、ナンシー関の「週刊朝日」の伝説的連載「小耳にはさもう」シリーズ、最後の文庫版。

目次

にんにくの章(RIKACO「でも最後の力をふりしぼって、がんばってほしいですね」;石田純一「この席は特等席だよね」;関係者の発言「(松田聖子と郷ひろみのデュエット曲は)王道をいくバラード」 ほか)
とうがらしの章(スポーツ新聞の見出し「ヒデキデンゲキィ~」;飯島愛「(最初のデートで行きたい場所は?)ホテル!」「(風呂で最初にどこを洗う?)下!」
薬丸裕英「身辺整理しないと(選挙には)出られないでしょう」 ほか)
しょうがの章(広末涼子「ハッ、よさこーい、よっさこーい」;松野明美「いいですかねえ、ここで(妊娠検査薬)やっても」
外国人ゴルファー「あれが首相の息子か」 ほか)

著者等紹介

ナンシー関[ナンシーセキ]
1962年青森県生まれ。消しゴム版画家、コラムニスト。2002年6月、死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

simasima

14
もはやテレビ番組は見たいものだけ録画するかオンデマンド。リモコン権のない子どもならいざ知らず、興味のない番組を視聴する機会はグンと減った。しかし、本作を読むと普段、絶対に見ない番組(ワイドショーとかおばさんが事件を解決しちゃう系のドラマとか)を覗いてみたくなる。そして「つまらない…」以外の、できればちょっぴり皮肉の効いたコメントを自分も吐き出せるのか試してみたくなる。きっとできないけど。そもそもそういう鋭い目なんて持ち合わせていないけど。ともあれ、ナンシー関の目を通して見る芸能界は奥行きがあって面白い!A2015/10/26

siva

6
著者の名前に思わず手に取った一冊。胸にもやもやとわだかまりつつもうまく言葉にできない事をズバリ表現してくれて、そうだよ、そういう事なんだよ!といつも思ってたもんだ。ヤワラちゃんのこととかすべて同感だよ。1刷り直後に亡くなったようだ。世紀の変わり目の出版、登場人物のその後を知っているだけににやにやしてみたり、すっかり消えてしまった人を思い出したり、鋭い分析に今生きていたらきっと佐村河内氏の事も書いていたに違いない、読んでみたいと切望。2014/03/13

zakuro

5
2000、2001年あたりのテレビ評。自分的に1995〜2005年あたり生きてた記憶が薄いので、取り上げられていた番組名、事件名にあまり心当たりが無かったので、不明なワードはググりながら読んだ。記憶の空白を埋めるのに役だった。辛辣なことを言ったそばから、「いや、分からないけど」っていうスタイル。その後死んじゃった人や結婚離婚した人とか、時間が経ってから読むと感慨深い。2015/08/16

ひろ

4
懐かしい名前が並ぶ。つい、今はどうしているのだろうと、「あの人は今」の気分で、検索してしまう。言葉は生き物だから、「柔ちゃんは政治家を目指す」との当時驚きだった、今では預言のような名言を除いて内容はほぼ意味を成さないけれど、ただ懐かしい気分にはなる。悪い気分では決してない。2013/05/01

猫丸

3
ナンシーを読みたくなって、amazon で大人買いしてみた。時代など順不同で届いた順に読むことに。ふむふむこれは単行本が 2002 年刊だそうです。あれ?ナンシーの文章ってもうちょっと破壊力なかったっけ?とは思えど、2002年といえば亡くなった年だから、これは「円熟」と呼ぶべきでしょう。2018/06/25

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