内容説明
科学・技術の最先端の研究現場を訪ね歩き、最新の成果とその将来像を克明にリポートする―宇宙の未知なる領域、太陽の知られざる素顔、地球太古の歴史をプレートから解読など、今巻では宇宙・地球科学を中心に、読者をダイナミックでロマンあふれる世界へと誘う。カラー写真・図版満載。
目次
1 生命をリアルに「瞬間」でとらえる―東大・広川信隆研究室
2 「時計」のないコンピュータをつくる―東大・東工大・南谷崇研究室
3 宇宙の素顔をX線でのぞく―宇宙科学研究所・井上一研究室
4 重力波をつかまえる―国立天文台・藤本真克研究室
5 劇的な太陽の素顔に迫る―宇宙科学研究所「ようこう」観測チーム
6 地球磁気圏の尻尾を探る―宇宙科学研究所・太陽地球系物理研究室
7 地球の歴史を解読する―東工大・地球内部ダイナミクス研究グループ
8 「進化」を実験室で確かめる―阪大大学院応用生物工学専攻「さきがけ21」研究グループ
9 生物の形づくりの正体に迫る―東大・浅島誠研究室
著者等紹介
立花隆[タチバナタカシ]
1940年長崎県生まれ。64年東京大学仏文科卒。文芸春秋入社後、東京大学哲学科に再入学し、在学中から評論活動に入る。74年の「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文芸春秋」11月号)では膨大な資料を駆使して田中金権政治の実態を暴き、田中首相を辞任に追い込んだ。79年講談社ノンフィクション賞、83年菊池寛賞受賞
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感想・レビュー
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よしひろ
11
現地に赴き、取材して研究者の苦労や最新の研究を分かりやすく紹介してくれるのが立花隆の真骨頂。生物で高校時代に習った胚の誘導、予定運命図など、顕微鏡を使って研究者が日夜たゆまぬ努力をしていることが分かった。ニュートリノを捕捉することで宇宙を研究する人、地球を研究する人、人間の自然への探究はとどまることを知らない。2015/09/02
Masayuki Nakanishi
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(336ページ) 結局、アクチビンは発生の全過程のキーポイントをおさえているわけで、これはまだまだ宝の山なんです。2013/09/14
とんび
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1999に書かれた本だけど、今はその後の科学の進展を気軽にインターネットで追いかけられるから便利だよねぇ。しかし、すごい研究はいっぱいあるけど、世間では話題になんないねぇ。2011/11/23