朝日文庫<br> タンポポ・ハウスのできるまで

朝日文庫
タンポポ・ハウスのできるまで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022613479
  • NDC分類 527
  • Cコード C0195

内容説明

なぜ自宅の屋根にタンポポを植えようなんて?―話せば一冊の本になるほど長いから、こうやって書いてみたわけで…。近代建築物への審美眼・推理力で並ぶものなき「建築探偵」が自宅を大改築。着想・設計・素材・現場・居住の観点より「タンポポ・ハウス」に至る顛末をすべて語る。図版多数収録。

目次

1 ここは建築緑化の泥道(ル・コルビュジエは考えた―コンクリートと屋上庭園;屋上庭園は超高層で有効か? ほか)
2 素材論―神長官守矢史料館顛末(設計をたのまれたわけ、引き受けたわけ;ほんとうに私がやりたいと思うこと ほか)
3 現場論―タンポポ・ハウスのできるまで(一九九〇年元旦のコタツ;セキスイハイムM1を回顧する ほか)
4 住んでみたタンポポ・ハウス(足場がとれてわかったこと;郊外住宅地の異物―近所の御婦人連と私の予感 ほか)

著者等紹介

藤森照信[フジモリテルノブ]
1946年長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。工学博士。現・東京大学生産技術研究所教授。81年、学位論文「明治期における都市計画の歴史的研究」で日本都市計画学会賞論文奨励賞。83年、東京市政調査会藤田賞、『明治の東京計画』で毎日出版文化賞。86年、『建築探偵の冒険東京篇』でサントリー学芸賞、「東京建築探偵団・路上観察学会を結成、モノの観察を通して現代文化の断面を斬新に描出した旺盛な研究調査活動」により日本文化デザイン賞。97年、「赤瀬川原平氏邸(ニラ・ハウス)に示されたゆとりとぬくもりの空間創出」により日本芸術大賞。98年、「日本近代の建築・都市の研究」の一連の論文により日本建築学会賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アズサ

3
建築の知識はまるでないが、植物と共生していく暮らしに憧れて読んでみる。どういうコンセプトで建てていくかも興味深かったが、完成後の灌水問題など計画中には分からないことに対して解決に奮闘する姿も面白かった。2019/03/26

山田太郎

2
岐阜県多治見市のモザイクタイルミュージアムを設計した方だと知り、著者に興味を持ちました。もともと建築史が専門とのことで、建てたい建物もタンポポが屋根に生えている家などユニークです。あまり技術的な内容でないため、自分で一から家作りがしたい素人にも参考になる一冊だと思います。2017/03/04

Yakmy

1
びっくりするような実験。それにしても、作ってみて、周りと調和せず「まずい」と思ったり、タンポポは「上から見るもの」と言ってみたり、実験の成果を赤裸々に語る。そして、家ができてよかったことは「家族が風邪をひかなくなったこと」。とても等身大で、でも、構想をそのまま形にした。思わず笑ってしまうエッセイであった。2017/12/02

しんこい

0
単に面白い外見の家、というだけでなく、家だか箱庭だか分からないような最初の発想がどういう過程で最後の設計に至り、さらにどういう材料でどう作るかというところ、職人の世界にまで話は及んで、興味津々でした。2016/07/30

じょみ

0
考え方。常識にとらわれない。

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