内容説明
石井部隊の人体実験、そして中国での細菌戦研究の中核にあった陸軍軍医学校防疫研究室の実体。石井が作り上げたネットワークを、防研を軸にして見ると、これまで明らかにされなかった構図が浮かび上がってくる。その集団の体質は戦後日本の医学界に脈々と受け継がれていることを解きあかす。
目次
第1章 アメリカ軍の調査(闇の中の石井機関;サンダース・レポート;トンプソン・レポート ほか)
第2章 石井機関(防疫研究室;東郷部隊;部隊正式発足)
第3章 科学者たち(石井機関の医学者たち;人材供給システム;嘱託研究員制度 ほか)