内容説明
少数民族の少女、兵役中の青年、日本統治時代を記憶する人、中国に家族を残しひとり台湾で生活する老人。旅の中でのさまざまな出会いから、人びとの表情や暮らしぶりをたんねんに読み取り、ひとつひとつ心の中にとどめていく。肌で感じた台湾を鮮やかに描き出した旅のエッセイ。
目次
台湾からの手紙―入江の村で
台湾航路はなぜかローカル
ところ変われば三民主義
アミ族の踊りはハトヤのノリ
ヤミ族の住む島へ
その名をシャプマガナナオ
東清国民小学校の一日
歌合戦の夜は更けて
タンピンの頃
夢か、アメリカ〔ほか〕