朝日文庫
実戦・日本語の作文技術

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022610539
  • NDC分類 816
  • Cコード C0181

目次

前編 実戦・日本語の作文技術
後編 日本語をめぐる「国語」的情況

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

103
前作『日本の作文技術』の続編に位置づけられる一書。大きく分けて2部構成になっていて、前半は前作の補足いった内容で文章における句点の打ち方について著者の経験を等を踏まえた”句点論”とも呼ぶべき考察論証を行っている。後半は著者の日本語観をエッセーという形式で纏められた内容であり、いわゆる日本語の標準語化の弊害を主とした論述と、米語(英語とは言わず、著者は米語としている)を日本語に翻訳するときの間違いについて述べていて(前作でも取り上げている)興味深かった。最後に付録として西郷武彦氏との対談が掲載されている。2016/08/27

ヨクト

21
前作「日本語の作文技術」より講義的・実践的に書かれた本。例文が多く理解が進む。悪文は句読点や修飾語によって生まれる。唯一日本語を話す日本人としてもっと日本語について考えよう。受験勉強を思い返すと、日本語よりも英語の勉強の方が多かったなと思う。不思議だね。だから日本語が崩れていくのかも。とりあえず難しいことをわかりやすく表現できる人に私はなりたいんす。2014/12/09

おおにし

13
前半は日本語の作文技術の補講として読むと、修飾の順番とテンの打ち方について理解が深まると思う。大久保忠利という言語学者を徹底的にこき下ろしているが、その後論争になったのか気になる。裁判の判決文の作文力のなさを徹底的に分析しているところも面白かった。後半はヨーロッパ言語の言語帝国主義批判や、方言の復権など政治色の強い評論が多く、ここは好みがわかれるところ。スプーン(さじと言え!)、キャンパス、シルバーシート(これは消えた)などは家畜語だと鼻息が荒い。2018/07/05

Royalblue

6
前半の内容は前作から発展した実戦的な応用編。他にも裁判の判決文、規制を促す立て札などの欠陥文を例に挙げ、正しい文章表現を実践すべく突き詰めた内容となっている。前作だけでも充分な気もするが、より意識の高い人向けと言ったところか。後半はエッセイとなっていて、母語に対する思いを熱心なほど弁じている。とりわけ方言(生活語)に重きを置き、外来語や「世界語」と化す英語を痛烈に批判した熱い内容となっている。2015/11/16

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

4
再読。前半は前作「日本語の作文技術」の中心点を再展開、後半は著者の日本語に関する論考やエッセイを集めたもの。作文技術の点でいうと、前作から大きく変わっているところはないので、前作があれば事足りるかと。2010/10/26

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