感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★★★★★
5
「事実」をめぐる短文や対談を集めたもの。鋭い点もあるけど、全体に青臭いなぁ。なんだかんだ言っても、結局のところ彼は自分が権力と感じたものの反対側に事実を見出すわけで。永遠の反抗期。それを徹底してるところは、いろいろな意味ですごいと思うけどね。2010/07/01
ぴょこたん
1
友人が、好きなノンフィクション作家として挙げていたので読んでみる。この本を選んだのは、単に家にあったから。 当然、ノンフィクションを期待していたのだが、この本は「ルポルタージュ物」ではなく「ルポルタージュ論」であった。「本多スピリット」「本多哲学」「本多正義」が余す所なく描かれている。ただしそれを差し引いても、雑文集の感は否めない。著者は、子供が抱くような素朴な疑問に対して、徹底的に、あまりに徹底的に掘り下げて行く。大人になって「世の中こんなもんだよ」というような妥協を一切許さない姿勢をとる。 2004/11/16
夜郎自大
0
1992/7/25
toshi
0
本多勝一さんは「日本語の作文技術」で知っていた。「気骨のなるジャーナリスト」という印象をもっていた。尊敬する人に本書を紹介されて購入。メディアにおいて純粋な事実は存在しない。取り上げる対象を選択した時点で主観が入る。それは仕方のないことであり、必然的なこと。だからこそ記者のような人は正しい論理感をもつべき。時代的にやや古い部分もあるが、貴重な本だと思います。2012/08/28
のんき
0
S59.2.20 第2刷 解説:小和田次郎