内容説明
山をめぐる状況が様変わりしている。若者の山離れはますます進み、主役はいま、健康と生きがいを求める中高年層や女性だ。それだけに、一層の安全対策が望まれるが、現実は逆。荒れ果てた登山道、不十分な道標整備に加え、登山道がゴルフ場に化けるなど、環境破壊も進む。山で(そして山が)死なないためにどうすればいいのか。山登り40年の著者ならではの、説得力あふれる現場報告。
目次
1 登山界のいま―自然との新しいつきあい方
2 遭難現場から
3 遭難と人間
4 ヒマラヤ登山と遭難
5 山々と人間たち
6 スキーブームのなかで