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朝日選書
昆虫にとってコンビニとは何か?

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599124
  • NDC分類 486
  • Cコード C0340

内容説明

闇に輝く深夜のコンビニには、明かりに引き寄せられて昆虫が集まり、昆虫に引き寄せられた昆虫マニアも集まる。多くの昆虫がコンビニの電撃殺虫器で殺され、昆虫マニアもなにがしかの獲物を手にコンビニを去る。コンビニだけではない、車、飛行機、建築物、ゴルフ場、公園…人間の便利で心地よい生活を支える装置のために、多くの昆虫が生きる場を失ってきた。でもそれは、「いたしかたないこと」とは言えないだろうか。人間が同じ生き物である昆虫が滅びていくのに不安を覚え、なんとか保護したいと考えるのは当然だ。しかし、本当に昆虫を守ろうというのなら、人間はいま手にしている快適を、かなりの部分手放さなければならない。それができるのだろうか。時に対立し、時に思いがけず協調する「昆虫と文明」の関係を、28の事例で紹介する。

目次

昆虫にとって車とは何か?
昆虫にとってカビとは何か?
昆虫にとって船とは何か?
昆虫にとってコンビニとは何か?
昆虫にとってビールとは何か?
昆虫にとってペットの糞とは何か?
昆虫にとって材木とは何か?
昆虫にとってイナゴの佃煮とは何か?
昆虫にとって人家とは何か?
昆虫にとってスギ林とは何か?〔ほか〕

著者等紹介

高橋敬一[タカハシケイイチ]
1956年、東京生まれ。東京農工大学農学部を卒業後、農林水産省に入省。草地試験場、国際農林水産業研究センター沖縄支所、食品総合研究所を経て2001年に退職。同年から2年間にわたり、パラオ共和国にボランティアとして滞在。農学博士。カメムシ採集人。主な著書に『山の尾根の風を分けるカンバの木』『八重山列島釣り日記』『八重山列島昆虫記』(いずれも随想舎)など。矢板岳友会会員(主な登攀に谷川岳衝立岩雲稜第一ルート単独登攀、同コップ状岩壁雲表ルート単独登攀など)。つくば昆虫談話会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えも

12
友人が感想を書いていたので読んでみました。確かにおもしろい。どんどん思い入れが強まって、「昆虫マニア」や「昆虫採集禁止論者」ではもはや声高に叫んでいる状態です。自然保護や人類(の地球環境への影響)に対する意見も分かるなあ。2015/09/29

hajimemasite

2
複数章存在するがほぼ全ての章でだいたい「章のタイトルの回答」「ミクロ的な人間の影響の小ささ」「マクロ的に見た場合の人間の影響の大きさと環境批判」という構成をとっている。Repetitive.2016/03/03

うゑしま

1
クール星人にとって人間とは昆虫のようなもんだそうだが、このタイトルにに惹かれた。上手い! 農水省OBであり「カメムシ採集人」である著者が記した本書の中身はといえば、「昆虫にとって○○とは」という28部からなるんだけど、まあとにかくおもしろい。「昆虫にとってファーブルとは何か」と「昆虫にとって自然保護とは何か」あたりが、いろいろうなずけるところがあったり、目からウロコ的な論説があったりして、特に興味深かった。 ところで、昆虫にとってクール星人とは、なんなのだろうか…2015/05/27

西

1
昆虫の視点から、もしくは昆虫マニアの視点から見た文明論。2012/01/24

まのん

0
どのテーマでも“人間の活動は種の存続に影響ない”って感じの締めでマンネリは感じるけど、「昆虫にとってのファーブル」みたいな切り口は面白い。2014/04/20

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