朝日選書
南極ってどんなところ?

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598738
  • NDC分類 402.979
  • Cコード C0340

内容説明

「南極」にはいくつもの意味がある。「南極点」、「南極圏」、磁石の「S極」、「南極大陸」。雪と氷の世界、最古の大陸、隕石の宝庫、美しいオーロラの見えるところ、ペンギンやアザラシの暮らす土地、地球環境のバロメーター、どこの国の領土でもなく、国境も軍事基地もない大陸、そして、地球の過去と未来を少しずつ明かしてくれる最前線。そこで、何が起こっているのか。生物・地質・環境などを専門とする国立極地研究所の研究者、草創期の日本隊に同行したジャーナリスト、2003年11月に出発し、2005年3月に帰国した第45次観測隊に同行した記者による、「南極のいま」。

目次

0章 南極ってどんなところ?―基礎知識篇
1章 南極に発つまで
2章 南極その日その日
3章 南極の生き物
4章 氷床の一生
5章 暁の女神「オーロラ」
6章 オゾンホールと大気大循環
7章 南極は隕石の宝庫
8章 最古の大陸
9章 南極観測を支える人々
10章 南極観測の歴史

著者等紹介

柴田鉄治[シバタテツジ]
科学ジャーナリスト。1959年東京大学理学部物理学科地球物理コース卒業、朝日新聞社入社。論説委員、科学部長、社会部長、出版局長、論説主幹代理、総合研究センター所長などを歴任。その後、朝日カルチャーセンター社長、国際基督教大学客員教授をつとめた。南極へは第7次観測隊に同行、第9次隊の極点旅行も取材している

中山由美[ナカヤマユミ]
朝日新聞社会部記者。1993年入社。青森支局、つくば支局、外報部を経て現職。外報部時代には、2001年9月11日の同時多発テロ実行犯の生涯を追って、ドイツや中東を取材。長期連載「テロリストの軌跡」(2002年度新聞協会賞受賞、単行本は草思社)の担当者のひとり。2003年11月~2005年3月、第45次南極地域観測隊に同行
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感想・レビュー

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たみ

5
各国の基地入りの地図、極限環境で生きるクマノミやコケなどのタフな生物達、落ちた隕石が決まった場所に運ばれる天然のベルトコンベアーにわくわくしながら読了。基地の記述は映画[南極料理人]を思い出した(麺がうまく茹でられない)。興奮したのはボストーク湖。南極のぶあつい氷の下に液体の湖があったなんて、しかも未知の生物がいるかも!?出版された05年は湖の調査は待ったがかけられているが、どうやら2013年に調査されているらしくどうなったのか興味はつきない。何度読んでもオーロラの仕組みをちゃんと理解できないのが悲しい。2014/02/16

猫柳

2
南極という異世界のような存在に魅力を感じる人は少なくない。元々領土争いがあったが、科学的発展のために一旦は凍結したという経緯に驚く。自国発展を第一に考えるアルゼンチンと英国が、南極を領土とすべく戦争にまで発展しかけたことをきっかけに、世界の発展や南極の環境保全を目的に南極条約が締結された。このような歴史の動きに人間の未熟さと、同時に可能性を感じずにはいられない。南極観光も自然や生物を考えると、手放しに奨励する訳にはいかないことも知れた。2024/03/16

ヒコ。

1
南極基地で研究者は何を調べているのかが語られる、面白いです。でも、それを支える人々、医者・料理人・雪上車や施設や観測艦の人々のことも知りたいというか、極地で生きる知恵が知りたい。それからこの本では観測艦は初代しらせだけど、今は二代目となっている。こういう本は5年毎くらいに改訂して欲しいと思う。2013/03/22

スプリント

0
南極観測隊に参加した様々な専門分野のメンバーによって南極のいまが語られています。南極条約により国際的に中立地域になっていることは知っていましたが、いまだ占有問題がくすぶっていることを本書で知りました。ロシアのボストーク基地で進めている地底湖への掘削のその後が気になります。 2013/11/04

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