朝日選書<br> 殿様生物学の系譜

朝日選書
殿様生物学の系譜

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784022595218
  • NDC分類 460.21
  • Cコード C0345

内容説明

日本の博物学・生物学の発展は、数多くの大名・華族・皇族たちが担ってきた。「偉大なアマチュア」から「世界的な研究者」まで、近代科学史に残るさまざまな足跡をたどる。

目次

第1部 江戸の先達たち(博物学フィーバーの先がけ―細川重賢;「殿様芸」を超えた博物図譜―江戸中期博物大名列伝;赭鞭会に集まった大名・旗本たち―前田利保と黒田斉清;60年も続いた「同好会」―尾張甞百社をめぐる人々;「夢」を忘れなかった薩摩の名君―島津重豪;東北の地で博物学の王道を歩む―松森胤保)
第2部 日本鳥学をつくった人々(細胞遺伝を分類に持ち込む―山階芳麿;飼育を科学にした鳥の公爵―鷹司信輔;カンムリツクシガモの発見―黒田長礼;絶滅鳥とモダン候爵―蜂須賀正氏;わが国山岳鳥類研究の草分け―清棲幸保;非運の大コレクション―松平頼孝)
第3部 博物学から生物学へ(殖産興業を支えた「博覧会男爵」―田中芳男;彦山の神官ナチュラリスト―高千穂宣麿;虎狩りの殿様の生物研究所―徳川義親;日本植物のルーツを求めて―原寛;博物家系のアンカー鳥学者―黒田長久;回り道した「雑甲虫」専門家―久松定成)
第4部 業績は広い分野に(「発現の喜び」を求めて―明治~昭和・華族生物学者列伝;世界的評価のヒドロ虫研究―昭和天皇;「極めて精緻かつ正確」なハゼ研究―明仁天皇)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5
モンシロチョウの生態を克明に描写した日本における最古の文献「虫類生学」。1760年代に細川重賢によって記されたこの書物によって帰化昆虫であるモンシロチョウが江戸時代にはいたことが分かるらしい。ミジンコもアメリカから来たはずの生き物なのに、ペリーが来る前から日本にいて謎だという話だし面白いなあ…。最後の蜂須賀侯爵、16代目の正さんはドードーの研究家として知られ、飛行機を操縦しては落っこち、恋愛問題も色々あって、ずいぶんと大衆から罵られ、辛い人生を過ごされたらしい。どのおうちのエピソードも面白かった。2016/12/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/307175
  • ご注意事項

最近チェックした商品