感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はみ
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たとえ立場が異なろうとも、人の心に深く寄り添おうとする人は、根の部分で共通の真理を掴んでいるのだろうか。この手の本は割と読み込んできたので、内容自体に新鮮さやショックを感じるところはなかった。ただ、ある本で安野光雅さんが、金や名誉の為でなく行動した人として神谷美恵子さんの名を挙げられていたが、正しくそうなのだろうというのが滲み出てくる文章。内容以上に、この方の人柄に感銘を受けている。 紛うことなく、人の心に豊かさを与える本。2015/05/20
きょ
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思索に浸るには絶好の本。人として…とか、人間の品性とか、生きかた 在り方を、すごく考えさせてくれる。さて、日頃の自分はどうであろうか。2012/10/09
ニワトリママ
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再読。定年を目前にこのところ何かに対する意欲を失っていた。コロナ禍も関係しているように思う。 日常は仕事に専念しているが、所詮はサラリーマンで、「〜しなければならない」に埋め尽くされ、「〜したい」どころではない。定年後も数年続く予定だ。「何かをしたいのだが、もはやこれまでか」という思いが生じてきた。 『人間をみつめて』は『生きがいについて』の続編である。著者の人生観が詰まっている。何かをすることに躍起になるのではなく、丁寧に日々を過ごすことにシフトするのも、そうガッカリする必要はないと思えてきた。2022/02/06