出版社内容情報
蹂躙され殺された娘の復讐のため、父は犯人の一人を殺害し逃亡する。「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げる。遺族に裁く権利はあるのか？社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テンちゃん
148
『もしも自分の家族の誰かが殺されたら！』(><)犯罪o(>_<)o『少年法』！⇨一人娘｡°°(≧□≦)°°｡殺される！⇨父『許せない！』(｀ﾛ´)犯人の一人を殺害！⇨『復讐殺人』⇨逃走する父親o(>_<)o追う警察(๑•̀ㅂ•́)و✧追うマスコミ！⇨『正義とは何か？』『愛する者を失った遺族の心はどうすれば癒やされるのか！』『誰が裁かれるのか！』『何が正しいのか！』傑作作品。☆(๑•̀ㅂ•́)و✧4.82015/11/25
こうじ
118
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 ふ〜読み終わった〜^_^面白かったよ〜。これも少年法に絡む話し！少年によって殺された遺族の気持ちが良くわかる。やっぱり少年法はいらない。被害者が辛すぎる。人の人生を奪っておいて、いくら償っても被害者の気持ちはかわらない。司法とは、被害者？それとも加害者？のどっちの味方。^_^;2015/08/28
Yunemo
111
何が正義？ こう問い詰められますが、回答の仕様がありません。法律が傷つけられるのを防ぐ、という論理性だけで、この問いを解決したい。感情を持つ人間性の部分に、目をつぶって。頭の中で、いろいろな想いが駆け巡ってしまいます。当事者としての判断が、自身で出来ますか。とてもじゃないが、そんなこと出来ません。感情的に堂々巡りしたまま読了というのが実際。10年前に少年法、10年後に死刑制度ですか。一般的に、一歩突っ込めない部分に、ガツンと楔を打ち込む。それを読者にそのまま提起してます。一体私はどうすればいいんでしょう。2014/07/19
ﾓﾙｸ
107
大事な一人娘がレイプされた上に殺され川に遺棄された父長峰は、復讐を決意する。犯人は少年二人。一人を惨殺し、逃げたもう一人を捜して長野へ…。犯人は少年法に守られ、たとえ逮捕されても短い刑期で社会復帰し、名前も変えて人生をやり直すことができる。だが、娘は…。捕まった少年たちが流す涙は被害者を思い悔い改める涙ではなく、捕まった自分を嘆く涙だという。彼らが何食わぬ顔でいるのを見るくらいならいっそこの手で…という親の心情は痛いほどわかる。そして悲しいラスト。法ってなんだろう。正義ってなんだろう。2020/10/15
takaC
93
この話は初回が文庫（2008年9月）二度目が単行本（2014年6月）の二回しか読んでいないので今回が三読目。他より回数が少ないのは後味が悪い話だからかな。10年前に初めて読んだ時と変わらない悪印象。2018/09/16
