内容説明
飲んだくれの陽気な扇動者、粗野で無責任な暴君、子どもの早逝を嘆き悲しむ家庭人…、貧困と持病に苦しめられたその生涯を丹念にたどり、聖人でも悪魔でもなかった近代最大の予言者の素顔を活写して絶賛を浴びた初の本格的伝記。
目次
アウトサイダー
可愛い猪
草を食む国王
屋根裏のネズミ
恐るべき小鬼
メガロザウルス
飢えた狼たち
馬に乗ったヒーロー
ブルドッグとハイエナ
むく犬
離れ象
棘を抜かれたヤマアラシ
著者等紹介
ウィーン，フランシス［ウィーン，フランシス］［Ｗｈｅｅｎ，Ｆｒａｎｃｉｓ］
１９５７年、イングランド生まれ。コラムニスト、伝記作家、ラジオ・キャスター。雑誌『オズ』のライターとして執筆活動に入り、『ガーディアン』紙に定期的にコラムを発表するほかに『ヴァニティ・フェア』『プライヴェート・アイ』などにも寄稿し、１９９７年には年間最優秀コラムニストに選出される。『トム・ドリバーグ』でホワイトブレッド賞にノミネートされる。また、『カール・マルクスの生涯』でアイザック・ドイッチャー記念賞を受賞している。現在は、家族とたくさんの動物に囲まれてエクセターに居住
田口俊樹［タグチトシキ］
１９５０年、奈良県生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務、児童劇団スタッフ、都立高校教員を経て、翻訳家に
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感想・レビュー
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ステビア
23
人間マルクス。割とロクでもない人だったみたい。金銭的に支援し続けたエンゲルスはすごい。フロイトにせよマルクスにせよ、結果的にブルジョワ的価値観やイデオロギーを破壊した人が、ブルジョワそのものだったのは面白い。2024/04/07
オドラデク
1
浪費家で、だらしなくて無責任、並外れて好色な男、それがマルクス。「資本論」を書き、共産主義を説いた背景には、自分もなりたいけどなれないという資本家への妬みがあったんだろうな。2011/05/24
