内容説明
小説家・博物学研究家、講談師、漫画家、民俗学者、心理学者、宗教学者、雅楽演奏家、現役陰陽師がさまざまな角度から晴明の素顔に迫る。
目次
夢枕獏×荒俣宏×旭堂小南陵
夢枕獏×岡野玲子×小松和彦
夢枕獏×河合隼雄×中沢新一
夢枕獏×岡野玲子×宮田まゆみ
夢枕獏×小松和彦
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
作家・日本SF作家クラブ会員・日本文芸家協会会員。神奈川県生まれ
荒俣宏[アラマタヒロシ]
作家、翻訳家、評論家。東京都生まれ
岡野玲子[オカノレイコ]
漫画家。茨城県生まれ
河合隼雄[カワイハヤオ]
臨床心理学者・京都大学名誉教授。兵庫県生まれ
旭堂小南陵[キョクドウコナンリョウ]
講談師。大阪府生まれ。切れ味とテンポのいい話芸で常に観客を魅了。テレビや舞台役者としても活躍中
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
44
空海・密教・呪法・シャーマニズムを追いかけて、ちらっと読む。ほとんど、マニアックな話が続く。そちらの世界の住人のブレストということで、ざっくばらんにライトな内容。2017/04/02
mari
15
その道に通じている人ばかりの妖しげなトークです。面白い。岡野玲子さんは陰陽師の漫画を描き始めることによってぜったい眷属がつきましたよね。あの絵の雰囲気といい、笛も鼓も奏でるようになったことといい、間違いない!と私は思う。2014/10/30
二笑亭
6
同名のトークイベントをまとめた夢枕獏の対談集。既知の情報が多いものの、荒俣宏・旭堂小南陵との陰陽師と講談、岡野玲子・宮田まゆみとの陰陽師と雅楽など、陰陽道と他の文化との影響関係は読んでいて興味深った。陰陽師が没落した理由を「全然当たらない」と言う荒俣宏のあっけらかんとした態度に笑う。「役に立たないものを研究しなくなったらこの国は終わりだよ」という20年前の小松和彦の危惧は、今の状況を鑑みるに危ないところまで来ているのかも……。2023/02/09
まるちゃん
3
へえ、そうなのか。と、この歳になって知る。小松和彦さんの「憑霊信仰論」を読んでみたくなった。2023/04/02
野火*
2
陰陽師、陰陽道というものはずっと連綿と語り継がれてきたものと思い込んでいたから、全く注目されていない頃があったというのに驚いた。日本の宗教観などにも絡む話があったりして面白かった。メンバー的にもっと突っ込んだ話があるかと思ったけれどトークイベントの再録本ということなら仕方がないか。2018/06/18