もっとも危険な読書

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  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022576309
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

内容説明

スリル、緊張、集中、恐怖に近い感情の揺れ。やがて世界が一変する。静かで単調な表面の奥に、そんななにかを隠した本を読んでみたい。―読書の快楽を通して人と時代の機微をとらえた129篇のエッセ・クリティーク。

目次

『こころ』の「私」とは誰か?
凡庸な芸術家の温泉めぐり
暗い葦の茂みの向こうから
乙女の祈り、てゆーか
父の死
アウトブリード
東京の妖怪
思想に関するエトセトラ
心に爆弾、唇にうた
死神のコーナーキック〔ほか〕

著者等紹介

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年生まれ。広島県出身。作家。81年に『さようなら、ギャングたち』でデビュー。91年に『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞受賞。以後、『ゴーストバスターズ』『あ・だ・る・と』等の小説のほか、『競馬探偵T氏の事件簿』『いざとなりゃ本ぐらい読むわよ』等の競馬や読書を題材にしたエッセイ、評論、翻訳などで幅広く活躍中。現在、『官能小説家明治文学偽史』を朝日新聞に好評連載中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mejiro

10
著者の読書は桁外れだと知ってるのに、やっぱり驚いてしまう。また、なんでも読めるだけでなく、どんな内容にもしっかりコメントしてるのがすごい。軽妙な書評に好奇心をくすぐられた。 2018/05/08

茶器

5
金子先生の表紙がとにかく素敵。就寝前に、気になるものを少しずつ。「K」の正体、野ばらちゃんについて、コクトー、詩のボクシング。妖しい、でも惹かれる題材ばかりのエッセイ集。漱石が多めかな。2017/05/20

あやの

5
一話一話はかなり短くて、さあじっくり読もう、という気分にはならないのだけど、寝る前に読み始めると短いからこそ区切りどきがわからなくなって結構読んでしまった。読みたい本が増えました。詩とか俳句とか、描写を重視した小説とか、いつもと違うところまで手を伸ばしてみようという気に。2015/10/26

ウメ

4
作家たるものの言葉への感度の高さ。さらっと読みすごしていた文章が、高橋氏のフィルターを通すことで劇的な文章であったことに気付かされる。読みたい本が増えすぎてしまうのは困りものだが幸せなこと。2015/10/22

スエ

1
実に自由闊達で狂った書評集でした(もちろん褒め言葉)。こういう本を読むと、読書の幅が広がる一方で泥沼にはまっていく危険もありますね。いまさら後には戻れないわけですが。。2023/02/19

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