百年の恋

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百年の恋

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022575579
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

梨香子は33歳のエリート銀行員。才色兼備の彼女が、ある日、年収200万円のオタクなライター真一となぜか恋におちて…。結婚・出産・育児。少子高齢化時代の男女がくりひろげる、てんやわんやの結婚物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこまんま

33
人間、バランスが大事なのは当然のこと、梨香子の母が言う「50点でいいからほどほどに何でもできて性格に偏りのない子に育ってほしい」というのはとてもよくわかる。ただ梨香子や真一のように極端に偏った人間もいるわけで、それならお互いに補い合う他ないんじゃないか?梨香子の幼さ、だらしなさには辟易するが、一流企業勤務、30代で年収800万なんて今時男でもなかなかいないぞ?真一のコミュニケーション能力の低さと自分中心の空気の読めなさ、ちっさい男のプライドとやらのほうが手に負えないと思ったのは私が女だからだろうか・・・2017/08/08

ひろ

32
何故に『百年の恋』なのか? タイトルと内容が結びつかないが、面白かった!(笑) 推理小説以外で一気読みするのは自分の中では珍しいことだ。篠田節子は登場人物をモンスターにするのが本当に上手い。主人公の梨香子は仕事が出来て海外出張に年16回も行くキャリアウーマン。その梨香子が家庭で見せるモンスター振りが堪らなく面白い。夫の真一は一見マトモなようだが、実は甚だ勘違い男。自分の子供を仕事場に連れて行き「抱かせてあげる」はないだろう。「抱いていて貰えますか?」だよね、ふつう。 編集者の秋山泉子がいい!お勧めです。2017/07/24

縞子

17
再読。かなり久しぶりに読み直しましたが、面白かったです!才色兼備なエリート妻とライターの夫。ハチャメチャ妻に振り回される夫に同情しながらも、何だかんだでいい夫婦だなぁと羨ましくなったり。楽しめました。2014/05/12

しらたま

13
篠田さんの本のタイトルがこれ?と手に取った本。2000年刊なのに古さを感じないのは、いまだ社会が変わってないから。 格差婚のカップル、男女を変えれば小説にもならない。なぜ女性だけ、全てに50点以上を強いられるのか?男性ならいまだに、仕事さえできれば認められるのに。一見いい夫風の真一の心の声から、古めかしい脳みそが見える。専業主夫は無様?男の顔じゃなくなる?妻だけでなく、周囲の女性への偏見も特大とは。 ドライで理解ないと思っていた秋山が、とても共感できる人物だった。先達は、やっぱりスゴイ。2019/08/29

tama

12
図書館本 篠田作品は気が抜けない。ページの先にどんなオトロシーことが待っているか見当つかないから。しかし、なんともこの夫婦は可愛らしいです。「世界が終わる」という表現は秀逸!ネタバレしないように感想だけ書くのって難しいな。2014/01/02

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