世界の究極理論は存在するか―多宇宙理論から見た生命、進化、時間

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世界の究極理論は存在するか―多宇宙理論から見た生命、進化、時間

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  • サイズ A5判/ページ数 327,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784022574091
  • NDC分類 401
  • Cコード C0040

内容説明

量子計算、ヴァーチャル・リアリティ、ゲーデルの不完全性定理、人工知能、万能テューリング機械、利己的な遺伝子、タイムトラベル…そのすべてを統合する「万物の理論」とは?理論物理学の鬼才ドイッチュが現代科学の最大の難問に挑む。

目次

万物の理論
影の宇宙
問題と解決
実在の規準
仮想実在(ヴァーチャル・リアリティ)
計算の普遍性と限界
正しさの根拠をめぐる対話(あるいは「デイヴィッド対隠れ帰納主義者」)
生命の宇宙的意義
量子コンピュータ
数学の本性〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
問いを「どのように?」に限定する科学に「なぜ?」を導入する本書の前提には、量子論を宇宙論に発展させたエヴェレットの多世界解釈がある。本書は、量子論を宇宙論に発展させないコペンハーゲン解釈に潜む道具主義と帰納主義の批判に始まる。数学を駆使する理論を道具に真理を追究し、帰納推論を用いてその確実性を測る二つの主義に対し、著者は、数学を知識の説明に留め、数学的説明が不可能でも「なぜ?」に始まる別の説明がありうると主張する。数学を一つの解釈とすれば、宇宙論は万物の理論(認識や自由意志に至る)に進む可能性に開かれる。2018/08/29

megane

1
万物理論と聞いていわゆる物理学の大統一理論の話かとおもったが違った。もっと広範囲な、説明と理解を中心とする話で、一般相対性理論が物理学だけでなく幾何学や時間論空間論といった他分野を巻き込んだ広範囲な説明を可能にするように、本書は量子物理学、認識論、計算理論、進化論を中心に分野を飛び越えて実在の理論に関する考察を行うものである。どれもよく話題になる分野だし、各分野に対するドイッチュのテーマというか問題意識もおもしろかった。タイムトラベルは実質多宇宙間の移動になるとか、プラトン的な数学的本質などないとか。2020/05/15

sai

1
余りにも難解。物理学を多少学んだ今再読してみたい。多分、訳があんまり良くない。

Fuck_the_Facts

0
レビューを見て「どんな奇書なんだ……」って思ってたらかなり真面目な本だった。でも超面白かった。あと、著者は自由意思がメタ多宇宙能力なんて一言も言ってないよ2013/05/31

オフィス派の宇宙図

0
「窮極理論」は塵理論のグレードアップバージョンみたいなやつ。けど多宇宙で自由意思を説明しようとしているところはどうかなぁ・・・『「自由意思」によって「スナップショットの接続」を選んでいる』というためには自由意思がメタ多宇宙的能力だとしなければならないような。結局、「人間は確率的に動く」としかいえないような。そしてそれは量子ランダム的世界観2012/01/03

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