出版社内容情報
カザンは、マッカーシーの非米活動委員会に証人として呼ばれ、仲間の映画人の誰が共産党員(又はシンパ)であるかを告白して仲間を売ったので映画界から爪はじきされるようになったという、有名なエピソードがある。アメリカでも日本でも、そこを自伝でどう書いたかがもっぱら話題にされたが、実は面白いのは、女に関するエピソードで、中でもマリリン・モンローとのそれが面白い.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 276頁、より)
内容説明
裏切り、幻滅し、再生へ。赤狩り時代を生きのびる。政治と商業主義に翻弄される20世紀芸術家の運命。
目次
赤狩り
下院非米活動委員会
敵意に囲まれて
どん底での抵抗
返り咲く
ジミー・ディーンの意外な成功
枢機卿、大いに怒る
バーバラ・ローデン
自分に立ちかえる
父の死〔ほか〕