川のある街

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川のある街

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022519610
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

はか なく移りゆく濃密な生の営み。人生の三つの〈時間〉を川の流れる三つの〈場所〉から描く、生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。  * * *ひとが暮らすところには、いつも川が流れている。両親の離婚によって母親の実家近くに暮らしはじめた望子。そのマンションの部屋からは郊外を流れる大きな川が見える。父親との面会、新しくできた友達。望子の目に映る景色と彼女の成長を活写した「川のある街」。河口近くの市街地を根城とするカラスたち、結婚相手の家族に会うため北陸の地方都市にやってきた麻美、出産を控える三人の妊婦……。閑散とした街に住まうひとびとの地縁と鳥たちの生態を同じ地平で描く「川のある街 Ⅱ」。四十年以上も前に運河の張りめぐらされたヨーロッパの街に移住した芙美子。認知症が進行するなか鮮やかに思い出されるのは、今は亡き愛する希子との生活だ。水の都を舞台に、薄れ、霞み、消えゆく記憶のありようをとらえた「川のある街 Ⅲ」。〈場所〉と〈時間〉と〈生〉を描いた三編を収録。

内容説明

両親の離婚によって母親の実家近くに暮らしはじめた望子。そのマンションの部屋からは郊外を流れる大きな川が見える。父親との面会、新しくできた友達。望子の目に映る景色と彼女の成長を活写した「川のある街」。河口近くの市街地を根城とするカラスたち、結婚相手の家族に会うため北陸の地方都市にやってきた麻美、出産を控える三人の妊婦…。閑散とした街に住まうひとびとの地縁と鳥たちの生態を同じ地平で描く「川のある街 2」。四十年以上も前に運河の張りめぐらされたヨーロッパの街に移住した芙美子。認知症が進行するなか鮮やかに思い出されるのは、今は亡き愛する希子との生活だ。水の都を舞台に、薄れ、霞み、消えゆく記憶のありようをとらえた「川のある街 3」。“場所”と“時間”と“生”を描いた三編を収録。

著者等紹介

江國香織[エクニカオリ]
1964年東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、1989年「409ラドクリフ」でフェミナ賞を受賞。以後、坪田譲治文学賞、紫式部文学賞、路傍の石文学賞、山本周五郎賞の受賞を経て、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。さらに島清恋愛文学賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞を受賞後、2015年には『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

203
江國 香織は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、「川のある街」連作短編集、オススメは、鴉が主役級の「川のある街Ⅱ」です。 https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=246462024/03/24

アン

87
川が流れる3つの街での移りゆく時と人々の営みを綴ったお話たち。・両親が離婚し、母親の故郷で暮らす少女の心のゆらめきが繊細に、瑞々しく。父親との優しい関係と成長。・地縁の影響が強い地方都市での人間模様、「街との親和性が高い」カラスの視点がユニーク。・ヨーロッパの街に移住し、40年以上経つ伯母の現状を心配し、日本から姪が訪ねて来る。霞んでいく記憶の中で甦る鮮明な記憶の断片と心の支え。時は無慈悲に過ぎゆくが、柔らかな風がありのままの心を包み込むよう。悠然と流れる川の水面に反射する、美しい光の粒が瞼に浮かぶ。 2024/03/20

Ikutan

79
川のある街を舞台にした三つのお話。第一話は、両親の離婚で川の近くのマンションに引っ越してきた少女の視点で、街の様子や日常が描かれる。父親との面会、母親側家族との交流、新しくできた友だち。変化を柔軟に受け入れて成長していく彼女の姿が愛しくなる優しいお話。ある河口近くの街の人々の暮らしを描いた第二話は、間にカラスの視点が挟まれていてユニーク。ごみ置き場を荒らすカラスには手を焼いていたけれど、ちょっと親近感が湧いたよ(笑)。舞台を海外に移した第三話は、認知症の女性視点。江國さんの文章はずっと読んでいたくなる。2024/03/20

たかこ

62
〈場所〉と〈時間〉と〈生〉を描いた三編。どれも温かく包まれているような物語。日々の生活の中でのお気に入り、小さな選択、喪失、生きるってこういうことの繰り返しなんじゃないかな。大きな出来事もあれば些細な出来事も、どれも記憶となって自分の中に蓄積されていく。特に最後の芙美子のお話が好き。歳をとって、できないことが増えて、物忘れがひどくなって、痴呆が始まる…。記憶が曖昧になっても、過去を思い出とともにその瞬間瞬間を生きているのだと思う。喪失のない人生なんてない、今自分が当たり前に生きていることが幸せに感じる。2024/05/08

ででんでん

61
とても久しぶりの江國さん。子どもの視点、認知症の兆しがある老女の視点。そして、人間ではなくカラス個体それぞれの視点も。ほんのちょっぴりの違和感さえなく紡ぎ出される彼らの姿を通して、読者である私は時間も空間も縦横無尽に乗り越えて連れて行かれる。1冊の中に、なんて広やかで豊かな世界があることか。私は江國さんの書くものが大好き。2024/03/23

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